第70回税理士試験 理論問題でる順予想プラスワン~財務諸表論①


『会計人コース』7月臨時増刊号「第70回税理士試験 理論問題でる順予想号」において、誌面の都合上、掲載できなかったBランクの問題を掲載いたします。本誌とあわせて直前期の学習にお役立てください。

実現の概念と収益の認識(でる順ランキング1位)

問題
「投資のリスクからの解放」と類似したものとして、「実現」、あるいは「実現可能」という概念がある。最も狭義に解した「実現した成果」は、売却という事実に裏づけられた成果、すなわち非貨幣性資産の貨幣性資産への転換という事実に裏づけられた成果として意味づけられることが多い。この意味での「実現した成果」は、財務会計の概念フレームワークでいう「リスクから解放された投資の成果」に含まれる。他方の「実現可能な成果」は、現金またはその同等物への転換が容易である成果(あるいは容易になった成果)として意味づけられることが多い。この意味での「実現可能な成果」の中には、「リスクから解放された投資の成果」に該当しないものも含まれている。

以上の文章から、財務会計の概念フレームワークでは、純利益及び収益・費用の認識を説明するのに「実現」という用語を用いないで、「投資のリスクからの解放」という表現を用いたのはなぜですか。簡潔に説明しなさい。また、太字部分の具体的な例を示し、それが「リスクから解放された投資の成果」に該当しないのか説明しなさい。

[ICO B]


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