【連載】会計脳を鍛えるミニテスト20<第18回>


奥山結紀(公認会計士)

<連載のねらい>
簿記検定・会計士・税理士試験をクリアする、また実務を行うには、一定量の知識は必要不可欠です。しかし、レベルアップするほど範囲が広くなり、応用的な論点も増えるため、単なる暗記による知識だけで乗り切ることは難しいでしょう。
では、どうすればよいでしょうか?
本連載では、やさしいレベルではあるものの、「なぜそうなるのか?」を考えなければ解答できないような問題を用意しました。受験・実務を問わず、理解を重視するきっかけにしていただければ幸いです。
・本連載「プロローグ」はコチラ

問題

「当期に認識した売掛金が貸倒れたので貸倒引当金を取り崩した。」

・〇(正しい)

・✕(誤り)

解答

解説

本問の場合は「貸倒損失」を計上します。当期に発生した売掛金なので、貸倒引当金は設定されていません。
貸倒引当金を使えるのは、その設定対象となった前期末の売掛金残高のみです。
私も何度も引っ掛かかったところです。

【執筆者紹介】
奥山結紀(おくやま ゆうき)

公認会計士
2003年公認会計士第2次試験合格後、約2年の事業会社勤務を経て、大手監査法人勤務。ロンドン駐在やフォレンジック部門(不正調査など)も経験。一般事業会社に転職ののち独立。
X(旧Twitter:@CPA_YukiOkuyama)では、主に会計に関する情報を発信。フォロワーとの交流を楽しんでいる。


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