奥山結紀(公認会計士)
<連載のねらい>
簿記検定・会計士・税理士試験をクリアする、また実務を行うには、一定量の知識は必要不可欠です。しかし、レベルアップするほど範囲が広くなり、応用的な論点も増えるため、単なる暗記による知識だけで乗り切ることは難しいでしょう。
では、どうすればよいでしょうか?
本連載では、やさしいレベルではあるものの、「なぜそうなるのか?」を考えなければ解答できないような問題を用意しました。受験・実務を問わず、理解を重視するきっかけにしていただければ幸いです。
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問題
仲間はずれはどれでしょう?
①材料費
②労務費
③経費
④製造間接費
解答
④
解説
今回は原価計算からの出題です。
材料費、労務費、経費は、製造原価の要素をその発生形態で分類したものです(形態別分類)。そのため、製造間接費が仲間はずれです。
物品の消費は材料費、労働の消費は労務費、それ以外は経費に分類されます。製品との関連における分類によって、費用は直接費と間接費に分類されます。特定の製品の製造に直接紐づけられないものは間接費とされます。
【執筆者紹介】
奥山結紀(おくやま ゆうき)
公認会計士
2003年公認会計士第2次試験合格後、約2年の事業会社勤務を経て、大手監査法人勤務。ロンドン駐在やフォレンジック部門(不正調査など)も経験。一般事業会社に転職ののち独立。
X(旧Twitter:@CPA_YukiOkuyama)では、主に会計に関する情報を発信。フォロワーとの交流を楽しんでいる。