🌻夏休みに読みたい! ZENTAさんがオススメする課題図書📚


【編集部より】
受験生にとっての夏休みが到来しました!  「スキルアップがしたい!」、「キャリアやプライベートで新しい発見がしたい!」と考えている人も多いのではないでしょうか。そこで、本企画では、実務家などの読書愛好家から、会計人コースWeb読者の皆さんにオススメする「夏休みの課題図書」をご紹介いただきました(1日お一人の記事を順不同で掲載します・不定期)。
受験勉強はもちろん、仕事や人生において新しい気づきを与えてくれる書籍がたくさんラインナップされています。ぜひこの機会にお手にとってみてください!
今回の記事では、ZENTAさん(税理士)に課題図書をお薦めいただきました!

オススメ書籍①『まんがでわかる 7つの習慣』(フランクリン・コヴィー・ジャパン 、宝島社)

「7つの習慣」はご存知の方も多いと思いますが、日本語完訳版で560ページもあるため、読破するにはかなりの根気が必要です。税理士試験で全力を出し切ったあとに、そんな重量級の本はちょっと…という方におすすめ。「7つの習慣」のエッセンスをマンガで分かりやすく解説してくれているので気楽に読めます。

内容としては、人間が成功するために必要な7つの習慣を説明しているものですが、私が特に感銘を受けたのはその根底となる考え方である「インサイド・アウト」です。一言でいうと、「他人が変わることを期待してはいけない。他人を変えたければ、まずは自分が変わりなさい」ということ。

実はこの本、私がインド駐在中に部下であるインド人の育成に思い悩んでいる中、バンコク出張でたまたま訪れた日本の書店で発見しました。「なんでうまくいかないんだろう…」と悩んでいたのですが、この本を数ページ立ち読みして、うまくいかないことを無意識にその部下のせいにしていた自分に気づき、人生で初めてマンガで衝撃を受けました(もちろん即購入しました)。

この1冊だけでも全体を網羅できますが、もっと読みたい!ということであれば続編も出ていますので是非。

おすすめ書籍②『行動経済学が最強の学問である』(相良 奈美香、SBクリエイティブ)

行動経済学は、一言でいえば経済学と心理学を融合させたような学問です。従来の経済学の考え方では解決できなかった論点を心理学の観点からアプローチする新しい学問領域であり、個人的に非常に注目しています。

行動経済学の本が欲しい!と思い立って書店に行き、立ち並ぶ数多の本の中から1時間以上悩んだ末にこの本に決めたわけですが、決め手は2つあります。

まず、著者の方が、行動経済学の専門家として世界の最前線で長く活躍されている方であること。また、初心者でもその理論を理解しやすいよう、行動経済学の各理論を体系化して整理してくれていることです。

特に2点目が私の求めていた点で、行動経済学の理論はそれぞれで独立していたりするため、体系化を意識して作られているこの本は非常に読みやすいです(文章の体系化は税理士試験の理論対策でも非常に重要なので、その意味でもこの本の構成は参考になるかも?)。

行動経済学を1冊で効率よく学びたいと思ったら、是非この本をおすすめします。

おすすめ書籍③『サラリーマンかフリーランスか―どちらが得だった?』(山田 寛英、中央経済社)

サラリーマンか、フリーランスか。公認会計士や税理士を含むいわゆる士業の仕事に関心がある方であれば、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。もちろん、私もそのうちの一人です。

この本は、脱サラしてフリーランスとして働く渋沢さんが、大学の後輩で、独立を考えているサラリーマン・野口さんの悩み相談にアドバイスする形で話が進んでいきます。話の中で、サラリーマンとフリーランス、それぞれの働き方におけるメリットとデメリットを分かりやすく説明してくれています。

本のタイトルにある「どちらが得か」についてですが、何を「お得」と感じるかは人それぞれなので、絶対的な答えはないと思います。それよりも大事なのは、自分が幸せと感じられる仕事ができること。

私が就職したのはもう20年近く前になりますが、その頃は周りにフリーランスなど皆無でした。あれから20年。特にコロナ禍を経て、私たちの働き方の選択肢は格段に広がりました。

選択肢が増えたということは、より自分に合った働き方ができる可能性も増えたということ。「とりあえず」サラリーマンになって、なんとなくここまで来ているという人は、今も本当にその選択で満足しているか、幸せな仕事人生を送れているかを、この本を機に改めて振り返ってみてもいいかもしれません。

【執筆者紹介】

ZENTA
税理士・大手税理士法人勤務。

税理士試験簿記論(2011年)、財務諸表論(2013年)に合格後は、海外赴任などで試験から遠ざかっていたが、2019年1月に勉強を再開。その後、国税徴収法(2019年)、消費税法(2020年)、法人税法(2021年)の税法科目に一発合格。2022年税理士登録。
官報合格後、地方税理士法人から都内の大手税理士法人へ転職し、現在に至る。

・X(旧Twitter)(@ZENTA01089218

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