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- <連載4>税理士試験・会計士試験・簿記検定 重要論点「無形固定資産と繰延資産」集中ゼミ(第19回)ー復習:繰延資産
穂坂 治宏(税理士)
「無形固定資産と繰延資産」の学習お疲れ様でした。
ここでは繰延資産について復習していきましょう!(全8問)
Q9 将来の期間に影響する特定の費用とは,既に代価の支払が完了し又は支払義務が確定し,これに対する役務の提供を受けたにもかかわらず,その( ① )が将来にわたって( ② )すると期待される費用をいう。これらの費用は,支出の効果が及ぶ将来期間に費用として合理的に( ③ )するため経過的に貸借対照表上繰延資産として計上できる。★★★
A
① 効果
② 発現
③ 配分
*企原 第三 一D,注15
Q10 繰延資産は( ① )の原則に基づいて,当期の支出を将来の収益に( ② )させた適正な期間損益計算を行う目的で計上される。★★★
A
① 費用配分
② 対応
*連続意見書 第五 第一 二
Q11 有形固定資産や前払費用には換金価値があるが,繰延資産には( ① )価値がなく,( ② )の原則により資産計上が正当化される。★★
A
① 換金
② 費用収益対応
Q12 債権者保護のために繰延資産に課されている制約を3つ指摘せよ。★★
・繰延資産としての計上項目が( ① )されている。
・比較的短期の償却期間が規定され,( ② )に償却される。
・繰延資産に対する( ③ )の制約がある。
A
① 制限
② 早期
③ 分配可能額
Q13 株式での調達資金は返還を要せず,企業の全存続期間に利用されるから,その効果は理論上( ① )に存続するが,株式交付費は,株式交付のときから3年以内の効果の及ぶ期間にわたり,原則として( ② )により償却する。★
A
① 永久
② 定額法
*繰延資産の当面の取扱い3⑴,企原 注2⑴
Q14 株式交付費を払込額から控除せず,営業外費用とするのはなぜか。★★
・資本取引に付随して発生するが,支出自体は( ① )ではない。
・( ② )の性格が強く,最終的に費用とすべきである。
・資金調達の費用として利益計算に反映させれば,企業の資金調達に関する判断の良否が観察でき,投資者に( ③ )な情報を提供できる。
A
① 資本取引
② 財務費用
③ 有用
*繰延資産の当面の取扱い3⑴
Q15 社債発行費は,財務活動の費用であり,原則として支出時に( ① )とする。ただし,調達資金は将来の( ② )獲得に貢献するため,繰延資産に計上できる。社債発行費は,社債発行時から償還期間にわたり利息法(または継続適用を要件として定額法)で償却する。★
A
① 営業外費用
② 収益
*繰延資産の当面の取扱い3⑵
Q16 支出の効果が期待されなくなった繰延資産は,その未償却残高を( ① )に償却しなければならない。★
A
① 一時
*繰延資産の当面の取扱い3⑹
〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士。ネットスクールで簿財(標準)を担当。本誌「会計人コースWEB」への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。
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*本連載は、会計人コース2020年6月号付録「スリー・ステップ式財表理論パーフェクトNavi2020」の一部を再構成したものです。