YC
(30代、専念)
<受験情報>
合格科目:財務諸表論(平成28年度)、消費税法(平成30年度)、簿記論(令和元年度)、法人税法(令和5年度)
学習スタイル:TAC(通信講座)
▶トップ画像は使用していた法人税法の教材(本人提供)
税理士を目指したきっかけ
転職のために日商簿記1級を学習している途中に税理士の資格を知りました。
・定年なし
・自由な働き方が可能
・学歴に関係なく(私は高校中退)高収入が目指せる
もともと自由な生き方に憧れており、このような税理士の働き方は非常に魅力的でした。
しかし当時は学歴要件等を満たしておらず、受験資格がありません。
その後、日商簿記1級に運よく合格して受験資格を得たため、税理士試験に挑戦することを決めました。
税法理論は「聞かれたことに答える」だけでいい
令和5年度本試験では最難関科目の法人税法に合格しました。法人税法は3回目の受験です。
合格の決め手は「合格答案とは何かを意識したこと」です。
専門学校の答練と違い、近年の本試験は時間内に解き終わらない場合が多いです。
令和4年度本試験では時間が圧倒的に足りず、「書けた理論を書かずに不合格」と悔しい思いをしました。
令和5年度本試験では前年度の反省を生かし、「理論をとにかく端的に解答すること」を意識しました。
理論の解答量は専門学校の模範解答の半分以下、自己採点ではTAC公表のボーダーラインより8点も下回っていました。
それでも国税庁公表の「出題のポイント」に記載された論点はしっかり書けていたので「ワンチャンあるかも?」と期待していたところ、見事に合格通知が届きました。
これから税法科目を受験する方には「理論は聞かれたことにストレートに答えるだけで合格答案になる」と伝えたいです。
理論は暗記が進むと「書けば書くだけいい」という感覚になりがちですが、そんなことはないと実感しました。
試験委員が聞きたい論点を理解し、端的に解答するだけで合格できます。
そして、浮いた時間で計算をそれなりにまとめれば完璧です。
試験問題に慣れるには「過去問を解く」が最短ルート
ネットに「効率的な勉強方法」などの情報があふれている時代ですが、私はそのような情報に頼るのはやめるようにしていました。
「TACなどの実績のある専門学校へ行き、カリキュラムを完璧にこなす」、これだけで十分です。
また、過去問は専門学校では重要視されませんでしたが、直前期に5年分程度は解くようにしていました。
専門学校の答練と違い、本試験では
・解ききれないボリュームの問題
・未学習論点
・指示が曖昧な問題
などが出題されます。
専門学校の問題とは違った、「なんか嫌な感じ」の問題に慣れるには過去問が1番だと思います。
とくに理論は「見当違いな解答になっていないか?」「書きすぎて計算とのバランスが悪くないか?」を確認するようにしていました。
模範解答のように細かい柱まで書けなくても、メインの柱が書けているかが重要です。
国税庁公表の「出題のポイント」で試験委員が聞きたいことに答えられているかを確認していました。
仕事が忙しくて勉強と両立できないなら…
私は仕事しながら法人税法に合格するイメージができず、令和5年3月に仕事を辞めて受験に専念しています。
会計事務所に勤務していましたが、12月〜翌3月は仕事が忙しく勉強時間が確保できなかったからです。
税法になかなか合格できないなら、覚悟をきめて一定期間「受験専念」「アルバイト生活」するのは個人的にアリだと思います。
モチベーションの保ち方
私は地方在住ですが、地方の通信生は孤独です。これまで何度も心が折れそうになったこともあります。
モチベーション問題に悩んでいるなら、オンライン上で絡める勉強仲間を増やすこと。オススメはX(旧Twitter)とブログです。
私も勉強の記録用にブログを運営しているのですが、継続していくうちにDMやコメントが増えていきました(ブログ「ワイ氏と税理士試験とあれこれ」)。また、法人税法の合格をX(@YC69422642)でポストした際も、たくさんのコメントをいただき嬉しかったです。
「いつも見ています」「とても参考になりました」「応援しています」など、自分の発信している情報が誰かの役に立っている、という感覚は嬉しいものでした。
私は決して優秀な受験生ではありません。
そんな普通の受験生だからこそ発信できる情報があると思っています。
税理士試験は続けることができれば、いつかは受かる試験。
諦めずに一緒に前進し続けましょう。
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