<連載3>税理士試験・会計士試験・簿記検定 重要論点「有形固定資産」集中ゼミ(第36回)ー復習:固定資産の減損会計

集中ゼミ

穂坂 治宏(税理士)

「有形固定資産」の学習お疲れ様でした。
ここでは固定資産の減損会計について復習していきましょう!(全8問)

Q19 固定資産の減損とは,資産の( ① )の低下により,投資額の回収が見込めない状態であり,減損処理とは,そのような場合に,( ② )を反映させるように帳簿価額を( ③ )する会計処理である。★★★

A
① 収益性
② 回収可能性
③ 減額
*減損基準意見書三3

Q20 固定資産の減損処理は,( ① )の下での帳簿価額の臨時的な( ② )であり,将来に( ③ )を繰り延べないための会計処理である。★★★

A
① 取得原価基準
② 減額
③ 損失
*減損基準意見書三1

Q21 減損の兆候がある資産について減損損失の判定を行うのは,対象資産すべての判定が,( ① )上,過大な負担になるためである。★

A
① 実務
*減損基準意見書四2⑴

Q22 減損の兆候がある資産や資産グループから得られる( ① )将来キャッシュ・フローの総額帳簿価額を( ② )ときは,減損損失を認識する。★★

A
① 割引前
② 下回る
*減損基準二2⑴

Q23 割引前将来キャッシュ・フローにより減損損失の認識を判定するのは,減損損失の測定が主観的な点を考慮し,減損の存在が相当程度に( ① )な場合に限り,減損損失を認識するためである。★★

A
① 確実
*減損基準意見書四2⑵①

Q24 減損損失を認識すべき資産については,帳簿価額を回収可能価額まで減額し,減少額を( ① )とする。★★★

A
① 減損損失
*減損基準二3

Q25 固定資産への投資額は売却使用で回収されるが,企業は有利な方を選択するはずであり,回収可能価額は,( ① )による回収額である正味売却価額と( ② )による回収額である使用価値のいずれか( ③ )方である。★★★

A
① 売却
② 使用
③ 高い
*減損基準意見書四2⑶

Q26 減損処理を行った資産は,減損損失を( ① )した帳簿価額に基づき減価償却を行う。回収可能価額が回復しても減損損失の( ② )は行わない。★★

A
① 控除
② 戻入れ
*減損基準三1,2

〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏
(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士。ネットスクールで簿財(標準)を担当。本誌「会計人コースWEB」への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。

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「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。

*本連載は、会計人コース2020年6月号付録「スリー・ステップ式財表理論パーフェクトNavi2020」の一部を再構成したものです。


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