今年の税理士試験はどうだった?「簿記論」受験生70人に聞きました!


編集部

本年8月8日〜10日に行われた税理士試験、すでに専門学校の解答速報や合格ボーダーライン予想なども出揃い、会計人コースWebでも簿記論に関する講評記事を公開済みです。

また、国税庁ホームページでは、税理士試験(全科目)の試験問題・答案用紙が公表されました。

早いもので8月下旬となり、講師や先輩、受験仲間に今後の受験について相談をする人もいるのではないでしょうか。

そんな今、会計人コースWebが試験直後から実施した読者アンケートをもとに、簿記論財務諸表論・税法科目にカテゴライズして、受験生のリアルな声をお届けします!(随時掲載予定)

なお、複数科目を受験した方の回答については、該当科目の内容をピックアップしてまとめています。

今年受験された人はもちろん、来年の税理士試験を受験予定の人も、ぜひ参考にしてください!

今年は何回目の簿記論受験?

今回の読者アンケートでは、簿記論を受験した70名の方に回答をいただきました。

まずは今年の簿記論受験が何回目かをお聞きしたところ、半数以上が「はじめて」という結果になりました。

今年の税理士試験では会計科目の受験資格が撤廃され、簿記論・財務諸表論の受験者数が昨年よりも増加したこともあり、それを反映するようなアンケート結果になっているといえそうです。

(会計人コースWeb読者アンケート(2023年8月10日〜21日実施)結果から編集部作成)

本試験の「感想」や「手応え」はどうだった?

簿記論の本試験について、受験直後の感想や手応えをお聞きしたところ、「難しかった」という感想が圧倒的に多い結果となりました。

もう少し詳しく見ると、受験がはじめてだった人からは「初受験による緊張感や会場の雰囲気」に対するコメントがある一方、受験経験のある人からは「難易度の変化」に対するコメントがありました。

・思った以上に難しく、未学習論点も多くて、手応えはありません。(えり)

・時間配分はばっちりだったが解答に自信がない。(ハルパーズン)

・簿記論は不合格だと思うが、それなりにできた。来年につながる。(猫丸)

・はじめての受験で、会場の雰囲気、時間の短さをとても感じました。手ごたえも全くなく、もっと勉強しないといけないと感じました。(サターン)

・見慣れない用語もあったが、解けそうなところは解答できたと思う。(seama)

・あまり見た事のない印象の出題形式だった。(よんてる)

・簿記論は満遍なく解けた。(ぴーちゃん)

・簿記論は傾向もガラッと変わり、難問ばかりでどこから手をつけたらいいかわからなかったです。ただできそうなところを探して埋めた感じです。(spica)

・見慣れない問題も多かったが、基本問題の取捨選択が重要だと感じた。(KM)

・簿記論はできる問題を集中して解いた。(RK)

「解けた問題」と「難しかった問題」はどれ?

簿記論の本試験について、どの問題が解けたか、難しかったかをお聞きしたところ、「全体的に難しい」という意見が圧倒的多数ではあるものの、その中でも比較的、「第一問は解けた」という手応えを感じている人も一定数いました。やはり、第二問・第三問は論点・ボリュームともに難しかったようです。

・第一問は解けたが、そこから燃え尽きた。(まや)

・第三問の退職給付会計や賞与引当金などは解けたが、インセンティブは難しかった。(かくしむ)

・簿記論の帳簿関係、為替関係はかなり対策していたので解くことができました(読み飛ばしによる失点もありましたが…)。横領など特殊な問題が難しく感じました。(そら)

・第一問が個人的にはやりにくかった。マイナー論点を普段聞かれない角度から聞かれたので、ここで失敗してしまった。(ケイ)

・第二問の外貨建てが難しかった。(せーま)

・問題数が多くて対応するのに精いっぱいで手ごたえがなかったです。(なか)

・第三問の処理量が多すぎて、時間が足りない。(ユウジ)

簿記論の本試験に関するアンケート結果は参考になりましたか。
これから受験勉強を始める人は、ここから何かヒントを見つけていただけると嬉しいです!

――読者アンケートにご協力いただいた皆さま、本試験直後のお疲れのところにも関わらず、誠にありがとうございました!!

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