今年の税理士試験はどうだった?「財務諸表論」受験生65人に聞きました!


編集部

本年8月8日〜10日に行われた税理士試験、すでに専門学校の解答速報や合格ボーダーライン予想なども出揃い、会計人コースWebでも財務諸表論に関する講評記事を公開済みです。

また、国税庁ホームページでは、税理士試験(全科目)の試験問題・答案用紙が公表されました。

早いもので8月下旬となり、講師や先輩、受験仲間に今後の受験について相談をする人もいるのではないでしょうか。

そんな今、会計人コースWebが試験直後から実施した読者アンケートをもとに、簿記論財務諸表論・税法科目にカテゴライズして、受験生のリアルな声をお届けします!(随時掲載予定)

なお、複数科目を受験した方の回答については、該当科目の内容をピックアップしてまとめています。

今年受験された人はもちろん、来年の税理士試験を受験予定の人も、ぜひ参考にしてください!

今年は何回目の受験?

今回の読者アンケートでは、財務諸表論を受験した65名の方に回答をいただきました。

まずは今年の財務諸表論受験が何回目かをお聞きしたところ、「はじめて」がほぼ半数という結果になりました。

簿記論同様に、受験資格の撤廃と会計科目の受験者数増を反映するようなアンケート結果になっているといえそうです。

また、受験科目が「財務諸表論のみ」という人は、65名のうち約25%でした。初受験の人も大半が簿記論と同時受験したようです。

(会計人コースWeb読者アンケート(2023年8月10日〜21日実施)結果から編集部作成)

本試験の「感想」や「手応え」はどうだった?

財務諸表論の本試験について、受験直後の感想や手応えをお聞きしたところ、「例年よりもやさしかった」という感想が比較的多い結果となりました。

もう少し詳しく見ると、受験回数を問わず、「計算問題のボリュームが多く、時間が足りなかった」という声がある一方、「計算問題は解けた」というコメントもありました。

・難易度は例年より易しかったです。一つひとつの難易度は低く、問題数が非常に多く、時間配分をミスすると合格が難しい感じでした。(てつ☆)

・計算は簡単だったが、いくつかケアレスミスをしてしまい、それが合否に響かないか心配。(ぴーちゃん)

・理論では、計算問題が出題され、論述論点も模試等で出題されたものが多かったり、計算では、出題内容が平易なものと感じたり、ページ数が昨年と比べて少なった。(こば)

・財務諸表論の計算はここ3年で最も解きやすかった。理論は個人的に、分かる問題と分からない問題が明確だったので、時間をかけずに、計算に90分ほど充てることができた。自己採点の結果はボーダーを大きく上回っていた。(ココココ)

・理論はそれなりにできたが、計算の練習が不足していて、時間が足りなかった。(難しい税務を理解したい)

・解答用紙を埋めることはできたが、あくまでも埋めただけであり、もっと精度を高く理論暗記をしなければいけないと思った。(タツ)

・時間が足りなかった。(ひな)

・計算は簡単だったが、ケアレスミスが不安。理論は一部難しかった。(P.B)

・計算は簡単だったので、理論次第。(ちゃな)

・第三問がやっぱりボリューミーでした。(あい)

「解けた問題」と「難しかった問題」はどれ?

財務諸表論の本試験について、どの問題が解けたか、難しかったかをお聞きしたところ、全体的には「解けた」と手応えを感じる人が多かった傾向が見えました。

ただ、理論の解答に対する不安や、計算のケアレスミスに気づいたり、心配したりする声も見られました。

・理論の暗記がうろ覚えで書けなかった。(m)

・財務諸表論は全体的に基本的な論点が多かったと思う。(RK)

・第三問で論点3つほど難しいのがあった。(みらくる)

・「難しかった問題」は特になくて全部解けましたが、時間の関係で「解かなかった」問題はいくつかありました。(aki.3553)

・概念フレームワークは埋められた。難問は特に見当たらない。(spica)

財務諸表論の本試験に関するアンケート結果は参考になりましたか。
これから始める人は何かヒントを見つけていただけると嬉しいです!

――読者アンケートにご協力いただいた皆さま、本試験直後のお疲れのところにも関わらず、誠にありがとうございました!!

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