いよいよ来週! 税理士試験の合格発表をうけて、次に何を勉強する? ―資格の大原・許斐活範先生にきく


【編集部より】
11月末の税理士試験合格発表をうけて、官報合格された方は、実務に直結する知識・技術を身につけたい、また独立開業を目指すため等の理由から学習意欲がとても高くなっていると思います。
また、科目合格をされた方も、次の科目のみならず、仕事へのステップアップなどから、あらたな学習へのモチベーションがわいている人も多いでしょう。
そこで、官報合格者、科目合格者の方が次に何を学習するとよいか、資格の大原・税理士講座の許斐 活範先生にお聞きしました。

官報合格者、科目合格者は次に何を勉強する?

編集部 税理士試験の合格発表をうけて、受講生からよく寄せられる相談はありますか?

許斐先生 官報合格者、科目合格者のいずれも、学習意欲が高まって、「新たな学びを始めたい」という方も多く、「次に何を勉強したらよいか」といった相談をとてもよく受けます。

次へのステップアップとしてはさまざまなものが考えられますが、特に官報合格者の多くが選択し、また私自身もオススメしているのは、以下の3つです。

  1. 実務力養成シリーズを受講する。
  2. 合格していない税法科目を受講する。
  3. 社労士試験の講座を受講する。

その1.実務力養成シリーズを受講する!

編集部 実務の勉強のために、実務力養成シリーズを受講したという税理士の方は多いですよね。どういった講座内容なのでしょうか。

許斐先生 特にこれまで税理士業務に携わってこなかった受験生は、合格しても受験の知識だけで実務を行うことはできず、受験で得た知識を実務につなげて、さらにスキルアップしていくことが必要になります。また、実務に携わっている方でも、知識が断片的な方も多いと思われます。

そこで、資格の大原では、仕事に直結する以下の6つの分野について実務力養成シリーズを開講しています。

  1. 経理
  2. 税務
  3. 決算書分析
  4. 社会・労働保険
  5. スキルアップセミナー(時事的なトピックスを解説するもの)
  6. PCスキル

このシリーズは、実務経験豊富な講師陣が「実務経験がない方でも実務を体験できる講義」を行っています。

たとえば、経理実務講座は、ⅰ.日々の会計処理コース(全6回)、ⅱ.決算(会計応用)コース(全2回)、ⅲ.会社の税務コース(全6回)、ⅳ.年末調整・源泉徴収実務コース(全4回)に分かれており、全体を受講するだけでなく、今自分に必要な講座を優先的に学習することも考えられますね。

官報合格された方は、実務力UPを目指して、そして将来の独立開業を念頭に体系的に受講する、あるいは自分の学習経験のない分野について重点的に受講するなどで活用いただければと思います。

また、科目合格をされた方は、次の科目が開講されるまでに、合格科目のレベルアップをはかれるような講座を受講してみてはどうでしょうか。

(資格の大原 実務力養成シリーズホームページより)

その2.合格していない税法科目を受講する!

編集部 受験や合格していない科目に対する不安もありますよね。体系的に学ぶという意味でも、官報合格後に講座を受けるというのは手段の一つになりますか。

許斐先生 実務では、税理士試験で合格した科目以外についても、知識が必要とされます。

たとえば、所得税法を受験していなくても、確定申告の際に所得税法の知識は必須です。

もちろん、実務を行いながら覚えていく、また上記の実務力養成シリーズを受講するなどの方法も考えられますが、税理士試験の講座を受講するというのもオススメです。

税法は範囲が膨大ですので、体系的に理解することが必要ですが、受験講座を受講することにより基礎的な体系や知識が身につきます。

なお、税法科目の場合、試験合格が目標だと、膨大な理論の暗記が避けられませんが、試験合格を目標にしない場合、暗記へのプレッシャーがない分、楽しく勉強できるというメリットもありますね。

(資格の大原 税理士試験講座ホームページより)

その3.社労士試験の講座を受講する!

編集部 ダブルライセンスを目指す方もいらっしゃるとは思いますが、社労士講座を受けるのはそれ以外の目的もあるのでしょうか。

許斐先生 受験生の皆さんもご存知の通り、会計事務所の仕事は税務業務はもちろんですが、「周辺知識」も必要になります。特に人事・労務関係は税務とも密接に関わってくることから、社長から相談されることも多いでしょう。

社労士試験の学習内容は、企業の採用から退職までの労働・社会保険に関する書類の作成や手続き等に関するものであり、この知識を身につければ、実務を行う上でも、また独立開業した際にも大変有益だと思います。

とはいえ、社労士試験は今年の合格率は5.3%と難関試験で、学習すべき内容も膨大です。

その膨大な学習量をわずか24時間の講義時間にまとめた「時間の達人シリーズ社労士24」は、近年受講者数が伸びています。

この講座は、全体の講義時間を24時間におさめているので、途中で挫折することなく全体像が把握できること、そして1単元を3~15分とコンパクトに解説している点が大きな特徴であり、まとまった時間をとりにくい社会人に最適です。

なお、この講座は、実際に社労士試験を受験しなくても、必要な知識を身につけるという目的で受講している方もいて、そのような活用法も考えられますね。

(資格の大原 時間の達人シリーズ社労士24ホームページより)

税理士業務を行うには、時代の変化等に対応して常に学び続けることが必要といわれています。

官報合格、科目合格、そしてまもなく新年を迎えて、あらたな学習意欲の高まっているこの時期、ぜひその気持ちを維持してあらたな一歩を踏み出していただければと思います。

この内容が皆様のヒントになれば幸いです。

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資格の大原

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