【日商簿記1級 第162回試験に向けて】1日1時間×社会人×独学でも学習の効果が格段にアップした3つの方法―③自分の言葉で「まとめノート」をつくる


J.F

私は、妻・子(3歳・1歳)と4人で暮らす29歳の地方公務員です。

私は28歳のとき日商簿記1級に独学で挑戦し、第159回試験で合格することができました。

前回、「論点を5つに分類する」ことについてお話をしました。学習当初は「理解できているか、理解できていないか」の2つで論点を分けていましたが、それだけでは具体的な対策がイメージできなかったため、論点を細かく分類することが効果的でした。

そして、最後となる今回は「自分の言葉で「まとめノート」をつくる」をテーマに、具体的な勉強法をご紹介します。

成績を管理・分析する
論点を5つに分類する
③自分の言葉で「まとめノート」をつくる(本記事)

直前に復習するための「まとめノート」を作る

本試験まで1ヵ月を切ったら、最後の仕上げに入ります。ずばり最終仕上げは、「まとめノート」の作成です。

これは、本試験直前に確認するノートです。10~15分で一通り読むことができる分量が最適です。

なぜ、このノートが必要かと言うと、日商簿記1級は試験範囲が広いため、一通り復習するにも多くの時間がかかってしまうからです。

本試験直前に、すべての論点を復習することは、まず不可能。そのため、特定の論点を集中的に復習できるように準備する必要があります。

その特定の論点とは、前回紹介した②~④に分類される論点です。厳密には③を優先し、分量次第で②や④もまとめます。

分類例(合格直前に分類)
①合否に影響しない論点特殊商品販売、近年出題されていない論点
②まったく理解できていない論点連結会計(逆取得・在外子会社)
③直前の暗記で対応する論点リース取引(貸手)、持分法(成果連結)、配当制限、原価計算基準
④ケアレスミスが懸念される論点連結会計(成果連結)、標準原価計算、予算実績差異分析
⑤間違いなく得点できる論点②~④以外の論点

必要な作業は、②~④に分類される論点を、テキスト・問題集・過去問を使って「自分の言葉でまとめる」のみ。至ってシンプルです。

ベストな形は、「試験直前に数分ノートを眺めたら、本試験に対応できる」レベルです。

そのためには、テキストに整理されている図表を抜粋したり、自分で簡易的な図を作成したり、論点の内容に応じて最適なまとめ方を考える必要があります。

たとえば、私の場合、持分法の成果連結において、使用する勘定科目をよく間違えていました。

というのも、連携会計と異なり、アップストリームとダウンストリームのどちらかで、使用する勘定科目が変わってくるからです。

理論的には正しいのでしょうが、独学の人間にとっては、狂気の沙汰としか思えません。税効果会計が絡んできたら、さらに生きた心地を失ってしまいます。

とはいえ、仮に試験直前に暗記で対応するとしても、間違えなければ高得点が狙えます。

そこで、「まとめノート」では、アップストリームとダウンストリームのどちらで出題されてもいいように、それぞれの会計処理を横並びでまとめておき、それぞれの違いを一目で理解できるようにしておきました。

◆実際の「まとめノート」

要は、自分が間違えてしまう原因を正しく理解し、その部分だけを具体的かつ簡潔にまとめる、ということです。

「まとめノート」が完成したら、本試験直前に確認するのみ。本試験の間だけ忘れないようにできれば十分です。

本試験問題を解く順番

最後に、本試験を乗り切るためのポイントを少し紹介します。

本試験では、③直前の暗記で対応する論点を最初に解答します。

次に、⑤間違いなく得点できる論点を速やか、かつ確実に解答します。

そして、④ケアレスミスが懸念される論点を慎重、かつ注意深く解答します。

この順番で一通り解き終えたら、③~⑤の論点を見直し、最後に②まったく理解できていない論点で部分点を狙います。

これが、私の本試験の基本的な進め方でした。

ただし、②がメインで出題されることもあります。その場合は、後回しにするのではなく、「最初に②で部分点を狙う」といった臨機応変さも必要です。

受験生へのメッセージ

私は、「勉強の質を極限まで高める」を意識した結果、このような勉強法が最適であるという結論に至りました。

理想論では、すべての論点を⑤間違いなく得点できる論点に分類することが大事なのかもしれません。

しかし、私のようにわずかな勉強時間しか確保できず、かつ独学で合格を目指す人は、理想を追い求めすぎないことも大切です。

たとえば「試験の数分前に③直前の暗記で対応する論点を確認し、確実に点を取りに行く」といった、割り切ったテクニックを考えることも、今の時期には必要です。

今回は詳しく紹介していませんが、問題を解く順番や効率的な部分点の取り方など、合格のために必要なテクニックは多く存在します。

理想にとらわれすぎず、今の自分に真に必要なものが何かを、一度立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。

また、一部の天才や実務経験者を除き、合格できるかは、極論、出題内容(運)次第といったところはあります。

私は、3回目の受験で合格しましたが、3回目の出題内容に1回目の受験の際に出会っていたら1回目で合格していたはずです。逆も然りで、1~2回目の出題内容が続くようだったら、まだまだ受験を続けていた可能性があります。

本試験を終え、残念な結果を迎えるかもしれませんが、60点近く得点できたのであれば、「単に運が悪かっただけ」と思えば大丈夫です。

そんな運次第の将来を真剣に考えるよりも、長い間、諦めずに勉強を続け、この時期まで辿り着いた今の自分を誇りに思いましょう。この時期を迎えることさえできなかった人はたくさんいます。

あと数ヵ月、この時期まで辿り着いた自信をもって、無理のない範囲で頑張ってください!!!

最後まで読んでいただいた方の全員が合格することを祈っています!!!


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