連載|税理士・会計士・日商1級 Quizuで簿・財:基礎力チェック!(第37回)ー減損会計基準④(復習)


穂坂 治宏(税理士)

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Q1 固定資産の減損とは、資産の( ① )により投資額の回収が見込めなくなった状態であり、減損処理とは、そのような場合に、一定の条件の下で( ② )を反映させるように帳簿価額を減額する会計処理である。

A
① 収益性の低下
② 回収可能性
*減損会計基準意見書三3

Q2 減損の兆候がある資産又は資産グループについての減損損失を認識するかどうかの判定は、資産又は資産グループから得られる( ① )将来キャッシュ・フローの総額と( ② )を比較することによって行い、資産又は資産グループから得られる( ① )将来キャッシュ・フローの総額が( ② )を下回る場合には、減損損失を認識する。

A
① 割引前
② 帳簿価額
*減損会計基準二2⑴

Q3 機械(当期末帳簿価額55万円)に、減損の兆候がみられるため当期末に将来のキャッシュ・フローを予測したところ、経済的残存耐用年数5年に各年8万円ずつのキャッシュ・フローを生じ、耐用年数経過後の処分収入は残存価額と同額と見込まれた。当該備品の正味売却価額を35万円、使用価値を30万円とした場合の減損損失はいくらか?

A
20万円
*帳簿価額55-回収可能価額35(正味売却価額35>使用価値30 ∴35)=20

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〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏
(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士(簿財法所消)。ネットスクールで簿財(標準)を担当。月刊誌「会計人コース」(現在は休刊)への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。

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note
「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。

*本連載は、「会計人コース」2019年3月号「忙しくても〈簿・財〉電卓いらずのちょい解きエクササイズ67」を大幅に加筆修正したものです。


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