つぶ問8-2(簿記論)―特商、工事収益、新収益認識


「つぶ問」は、『会計人コース』2018年9月号~2019年8月号の連載「税理士試験 独学合格プロジェクト」簿記論・財務諸表論に連動してTwitterで週1回配信した問題です。「粒ぞろいな問題」を「つぶやく」ことから、「つぶ問」とネーミングしました。
合格には、勉強をしない日を作らないことと、スキマ時間を活用することが大切です。「つぶ問」は簿・財それぞれ平日1問ずつ更新していきますので、ペースメーカーとしてご活用ください<1‐1~11‐4(最終)>。

【問題】 

 委託販売の記帳方法に関する、次の問題に答えなさい。

 A社は、取扱商品を自ら販売するとともに、B社に委託して販売を行っている。そこで、以下の各取引におけるA社の仕訳を示しなさい。なお、A社は通常の商品売買の記帳については三分法を採用している。また、特に指示がある場合を除き、各取引はすべて独立して行われているものとして解答すること。

1.A社は、B社に原価1,000円の商品を積送した。

2.B社は、原価600円の商品を顧客に売り上げた。そこで、販売代金から50円の販売手数料を控除した残額について小切手を振り出し、仕切計算書とともにA社に送付した。A社ではそれらを受領したため、必要な処理を行う。なお、委託販売の記帳方法は三分法(期末一括法)によっており、販売諸掛については積送品売上から控除しない方法を採用している。また、B社における販売価格は、原価率が80%となるよう指示している。

3.B社は、原価1,000円の商品を顧客に売り上げた。そこで、販売手数料(販売代金の8%)を控除した残額について小切手を振り出し、仕切計算書とともにA社に送付した。A社ではそれらを受領したため、必要な処理を行う。なお、委託販売の記帳方法は売上原価対立法(その都度法)によっており、販売諸掛については積送品売上から控除する方法を採用している。また、B社における販売価格は、利益付加率35%となるよう指示している。

4.A社は、決算日を迎えたため、必要な決算整理を行うこととした。A社の決算整理前残高試算表には、積送品勘定が500円の貸方残高で計上されており、B社における積送品の棚卸高は、原価で500円であった。A社は、委託販売の記帳方法について、総記法を採用している。なお、当期の積送品販売における利益率は20%であった。

(+α)上記4の取引において、「当期の積送品売上高」がいくらになるか、計算してみよう。


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