【イメージでつかむ会計基準】第27回:重要性の原則(4)


渡邉 圭

企業会計では、大事なものには詳細な表示を、重要でないものは簡単な表示をしていきます。

家計簿の食費を例にみていきましょう。たとえば、1ヵ月の食費のうち「飲料」という品目で家計簿に表示をしているとします。

飲料10,500円のうち、2,500円はウーロン茶等の飲み物でしたが、大部分の8,000円はエナジードリンクでした。

全体の食費代が50,000円だとして、このうちエナジードリンクの金額が8,000円であれば、エナジードリンクの支出割合はかなり高いといえます。

この場合、エナジードリンクによる支出は「飲料」という表示科目に入れないで、独立して「エナジードリンク」等の科目を設定して表示したほうが明瞭であるといえます。

それでは表示科目をどうやって適用しているか、その一例をご紹介します。

まず、重要性の高いものは、「仮払金」や「仮受金」等、その性質を示す適当な科目で表示します。

また、たとえば法人税等の追徴税額で重要性に乏しいものについては、当期分に含めて表示することができるとされています。


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