2.自己株式及び準備金の額の減少等に関する会計基準①
(1) 自己株式の会計処理
60.取得した自己株式の会計処理の考え方とその根拠
資産として扱う考えは,自己株式を取得したのみでは( ① ),( ② )とみられることを主な論拠とする。また,資本の控除として扱う考えは,自己株式の取得は( ③ )であり,会社所有者に対する( ④ )を有することを主な論拠とする。
「基準」では,次の理由から,資本の控除として扱う考え方を採用した。
(1)( ⑤ )会計上は資本の控除とする考え方が多かった。
(2)( ⑥ )では資本の控除とされていた。
(3)( ⑦ )では一般的に資本の控除とされている。
⇒「基準」7項,30項,31項,→H25・63回②,H15・53回②
61.自己株式処分差益の会計処理とその根拠
自己株式処分差益は,次の理由から,( ① )に計上する。
自己株式の処分は( ② )を有し,( ③ )と考えられる。それゆえ,その処分差額も( ④ )を有すると考えられるからである。また,会社法において,( ⑤ )とされているのに対し,自己株式処分差益については( ⑥ )からである。
⇒「基準」9項,36項~38項,→H25・63回②,H19・57回①
(著者紹介)
早谷 準一(はやたに じゅんいち)
専門学校東京CPA会計学院講師
東京CPA会計学院で、税理士コース財表理論を長年担当。また、中小企業診断士として各種研修、講義等活動の分野も広げている。『会計人コース』特集・付録等への執筆多数。著書に『明快図解 経営分析の基本』(祥伝社、共著)などがある。
(注)本連載は、『会計人コース』2018年5月号付録『すらすら財表理論』の内容を加筆・修正したものです。
<バックナンバー>
⑥資産概念
⑦資産評価
⑲リース
㉑のれん
㉓繰延資産
㉕負債概念
㉖引当金