【税理士合格体験記】米国公認会計士が税理士を目指す!ネットスクールを利用し法人税法合格


武田 昌大
(28歳、米国公認会計士)

〈受験情報〉
学習スタイル:通信
合格科目:法人税法 (2024年に2回目の受験で合格、初回の2023年は58点で不合格)
▶トップ画像は武田さん愛用の勉強道具たち(本人提供)

税理士を目指したきっかけ

私が税理士を目指し始めたきっかけは、2022年の3月から米国公認会計士として、監査法人で日系企業の米国上場のための監査をしていくなかで、日本の税法の知識がある程度必要であることに気づいたからです。

この時点ですでに日商簿記1級に合格していたので、税理士試験の簿記論と財務諸表論のほとんどの内容は学習済みでしたが、税法についてはこれまで勉強したことがなかったので、次の目標として税理士試験の勉強を始めました。

量よりも効率・質を意識して勉強

税理士試験を始めて受験した2023年度は、STUDYingで簿記論・財務諸表論と法人税法を受講しており、簿記論・財務諸表論には合格しましたが、法人税法には58点で不合格でした。
そこで、今回はネットスクールで法人税法の標準コースを受講しました(消費税法の標準コースも受講しましたが、46点で不合格でした)。

法人税法の勉強方法としては、基本的にはネットスクールの法人税法の標準コースのカリキュラムに沿って勉強を進めていきました。
ただ、監査法人で働きつつ、勉強をしており、勉強時間が限られていたので、量よりも効率・質を意識していました。

具体的には、ネットスクールの講義動画を2倍速で再生し、インプットに使う時間をできるだけ短くし、問題集の問題を解くアウトプットの時間を多めに確保できるようにしていました。
また、アウトプットについても色々な問題を解くことよりも一度間違えた問題を次に正解できるようにすることを重視し、同じ問題を何度か解いて、基礎をしっかり身につけるようにしました。

また、テキストの余白には、講義動画のメモや問題集の解説を書き込み、テキストさえ持ち歩けば、法人税法の復習ができる状態にしていました。
テキストに全部書き込んでいたので、試験直前において効率的に復習することができました。

通勤時間やスキマ時間をフル活用して理論暗記

理論暗記についてですが、朝と夜の地下鉄の通勤時間と昼休みの時間に暗記をしていました。
具体的な暗記方法としては、次の通りです。

●その日に覚えるべき理論をまず決め、覚える箇所を一通り読んでみて、内容がわかるか確認する (内容が理解できなければテキストで復習してメモ)
●覚える文書を前から順にキーワードごとに「/」を入れて、細分化する
●細分化されたかたまりを前の方から覚えて、徐々に繋げていく (小さい声でぶつぶつ言う)
●ある程度覚えられたら、理論集を見ずに暗唱できるか試す
●忘れることを前提で、時間を置いてまた覚えているか確認してみる

理論暗記はけっこう大変な作業で、なかなかやる気が起きないものですが、暗記する場所と時間を固定すると、継続しやすくなります。

私の場合は、朝の通勤時間の地下鉄と昼休みのオフィス周辺で理論集を使って暗記して、夜の帰宅時間の地下鉄と徒歩の際に覚えた理論を暗唱して、きっちり暗記できたか確認していました。

また、一度に完璧に覚えようとせず、忘れることを前提で、同じ理論を何度も忘れては確認して暗記する方が良いと思います。

合格の決め手は時間配分

前回の法人税法の試験では、時間配分が上手くいかず、理論問題に時間を使いすぎた結果、計算問題の時間が足りず、簡単な問題を落としていまい、不合格となりました。

そのため、今回の法人税法の試験に向けて、日頃から確認テストや過去問演習をする際は、きっちり時間を計り、時間配分を意識して、問題を解いていました。

このような練習を通して、今回の試験当日は、理論問題から解き始め、何があっても45分経過したら、計算問題に進むと決めていたので、時間配分が上手くいき、計算問題で簡単な問題をしっかり取りきることができ、合格することができました。

また、今年は基礎を中心に、「1度間違えた問題は2度と間違えない」ということを意識して勉強してきたので、試験当日において、わからない問題を大胆に飛ばし、取れる問題を確実に取りました。

今回、法人税法の試験に合格でき、改めて基礎をしっかり固めることと試験における時間配分の大切さを実感しました。
皆様もこれらの点を意識して勉強すると良いかと思います。

今後について

今回の試験で初めて税法科目に合格でき一安心したとともに、残り2科目の税法科目である消費税法と相続税法の勉強により意欲が湧いてきました。

法人税法に合格したことで、これまでの自分の勉強方法が間違っていなかったと実感したので、次の試験に向けて今後も邁進していきたいと思います。
この合格体験記が皆様の役に立てば幸いです。

【こちらもオススメ!】
合格体験記の一覧


関連記事

ページ上部へ戻る