かいちゃん
(30代(1児の父)・公務員)
<受験情報>
・学習スタイル:LEC東京リーガルマインド(通信)
・受験歴:短答式(令和3年12月・2回目の受験で合格)→論文式(令和4年8月)
▶︎トップ画像は受験勉強で使用していた教材(本人提供)
会計士を目指したきっかけ
10年ほど社会人をしていて今の環境ではキャリアアップがほとんど期待できないため、難関資格を取って高い専門性を身につけたいと考えていました。しかし、子どもが生まれた後はなかなかその一歩踏み出せずにいました。
そんななか、約2年前から新型コロナ感染症の外出自粛により自宅で過ごす時間が多くなり、この状態がしばらく続くと考えたので、これを「爪を研ぐ」絶好の機会ととらえ挑戦することにしました。
公認会計士を選んだのは、①広く公益に資する業務であり、②キャリアの選択肢が幅広く、③生涯にわたって長く働き続けることができ、④テレワークなどの柔軟な働き方にもマッチしていると考えたからです。
学習計画や学習方法
学生や学習専念の人に比べて勉強時間がハンデとなることはわかっていたので、①時間を作り出し、②効率的に勉強することを心がけました。
時間を作り出すこと
仕事の時間を調整するのは簡単ではありませんが、ひとえに時間がないと言っても、通勤や昼休憩などのスキマ時間をすべて足し合わせると案外それだけでまとまった時間になると思います。
私は平日3時間を目標としていたのですが、1日を「出勤前」「通勤・昼休憩」「帰宅後」の3つに区切りそれぞれ1時間ずつ勉強することとしていたので、睡眠時間は削らずとも時間を確保することができました。
これらには場所や時間を選ばずいつでもスマホで講義を受けることができる通信講座がとても役に立ちました。
公認会計士試験は範囲も広く必要最低限の学習時間が必要となるため、たとえどんな短い時間でもいいので時間を絞り出し、勉強できる環境を作り出すことが社会人は特に重要だと思います。
効率的に勉強すること
ただでさえ出題範囲が広い公認会計士試験ですが、学生ですら限られた時間の中で全論点を網羅するのはかなり難しいので、社会人はなおさら戦略的に学習を進める必要があります。
おそらくどの予備校テキストも論点ごとにランク付けがなされていると思いますが、A・Bランクのものや答練・模試で出た問題で合格ラインに達するものになっていると考えられるため、私はその重要性が高い論点だけを重点的に学習しました。
それとともに、問題集は1つのものだけを繰り返し解くこととしたほか、本試験で同じような問題が出たときに絶対に正解できるよう間違えたところは何度も何度も復習していました。
このように範囲を限定することに不安はありましたが、結果的に本番では典型論点の正答率を高めることができたのと同時に、問題の取捨選択(捨て問回避)もスムーズに行うことができました。
仕事、育児との両立のコツ
それぞれに全力で取り組むことが重要だと考えます。私は仕事がうまくいかないときはそのことが頭から離れず勉強に熱が入らない一方、仕事で達成感ややりがいを感じているときは帰りが遅くなって疲れていても不思議と勉強を進めることができました。
そのため、仕事を言い訳にせず、また、質の高い学習のために仕事も手を抜かず頑張ることを心がけていました。
また、子育てについても、子どもが起きている間は極力一緒に遊んだり家族で出かけるようにし、勉強は子どもが寝ている間の時間に限定していました。
これにより家族の理解や協力が得られるとともに、勉強と育児それぞれにメリハリをつけられたほか、勉強から離れることでリフレッシュも兼ねられたので、良いメンタルを維持して勉強を進めることができました。
これから勉強を始める人へ
この合格体験記をご覧の方には、社会人の方もおられると思います。仕事との両立は正直簡単な話ではありませんが、初学者の私でも仕事と育児と試験勉強の3足の草鞋を履いて合格することができたので、社会人のみなさんも正しい勉強方法で必要な勉強量を積めば短期合格も夢ではないと考えます。
社会人にとって、最初の一歩のハードルが高いことは私も経験したところであり、痛いほどわかります。ですが、会計士試験に興味を持つ時点で高い意識を持たれている証拠で、その意識を継続できれば行動と結果は自ずと後からついてきます。
何よりも、やる後悔よりはやらない後悔のほうが大きいです。私の合格体験記がみなさまの挑戦の後押しになれば幸いです。
皆さんの新しいチャレンジが成功することを心からお祈りしています。
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