本日、令和3年度税理士試験合格発表がありました。
合格された方も、惜しくも残念な結果となった方も、次に向けてこれからどう過ごすかが大切ですね。
そこで、そんな皆さまの参考や励みとなるよう、先輩合格者である4名の先生方に、「合格発表後から年末年始の過ごし方」について教えていただきました。
藤原 宗和さん
【合格科目】
2013年 簿記論・財務諸表論
2015年 消費税法・法人税法
2016年 相続税法(官報合格)
科目合格時は、科目合格祝賀会に参加して「来年も参加できるように頑張るぞ!」と気持ちを新たにしていました(笑)。
合格したら、まずは家族や友人、職場の同僚などへの報告が頭に浮かびますが、専門学校講師にも報告すれば、きっと喜んでくれるのでぜひ!
また、独学の方や通信講座を利用している方など、勉強方法に悩みを抱えている方は、合格した元受験生に勉強方法や思考過程を聞いてみるのもいいですね。
年末年始は、合格時も不合格時も帰省や家事・育児があり、おおよそ12月30日~1月1日は勉強を停止せざるをえませんでした。
ただ、専門学校では1月から通年コースだろうと速習コースだろうとハイペースで学習が進んでいきます。
そのため、年末年始に少しでも時間を確保して復習や予習をしておくべきでしょう。
なお、年明けから講義が始まる科目は、専門学校のホームページで体験講義が配信されている場合もあるので、それを見て予習していました。
特に税理士業界は、年始から繁忙期が本格化します。ここを逃すとゴールデンウイークあたりまで勉強がつらくなってしまいますので、今が頑張りどきです!
Youさん
【合格科目】
2011年 財務諸表論
2012年 簿記論
2014年 消費税法
2016年 法人税法
2017年 相続税法(官報合格)
【官報合格前】
私は働きながら受験していたため、年末年始はまとまった時間で勉強できる滅多にないチャンスでした。そのため、次の受験に向けて普段以上に気合いを入れて勉強した記憶があります。細切れではなく長時間の勉強ができるので、テキストを最初からすべて読み込んだり、理論の総復習をしたり、普段はできない勉強に充てるようにしました。
ただ毎年、義実家に集まる正月恒例イベントがあり(コロナ以前だったため)、そのときだけは勉強のことは忘れて楽しんでいました。
「年末年始くらいは…」という考え方もあると思いますが、個人的には働きながら受験しているならば、「お正月はないもの」と考えたほうがよいと思います。「この数日間で巻き返してくるライバルがいるかもしれない」と思うと、休んでいる場合ではないと私は感じていました。
【官報合格したとき】
私は税理士試験の勉強を6年半していたので、合格証書を手にしたのと同時に数年ぶりに自由の身となりました。
渦中にいるときは、受験生活が終わったらあれをやろう! これをしよう! とずっと考えてきたのに、いざ「なんでもしていい」となると何をやっていいのかわからなくなりました(笑)。
まずは家族でお祝いをし、年末には受験仲間とも祝賀会をしたと思います。
久しぶりに味わう完全自由なお正月は本当に最高でした!!(でも、私の第二の青春は終わってしまったのだな…と少しだけ寂しさも感じました。)
西﨑 恵理さん
【合格科目】
2013年 簿記論
2014年 財務諸表論
2017年 法人税法・消費税法
2019年 相続税法(官報合格)
合格発表までは次の年に受験予定の科目を勉強していたので、合格だった年はそのまま勉強を継続しました。
ものすごく悩んだのは、消費税法に不合格だった年です。翌年に法人税法(2回目)を受験する予定で9月以降に勉強していたので、どちらかに絞るか、それとも2科目を受験するかの選択を迫られました。専門学校に通っていなかったため相談する人もいませんでした。
しかし、両科目とも初学ではなかったので、思い切って翌年は2科目受験を決意。合格発表の翌日には、消費税法の市販の問題集を注文しました。
ただでさえ、仕事は繁忙期で勉強時間が限られてくるので、リスタートが1日でも遅れるのは命取りです。悔しさのあまり、なかば勢いで2科目受験を決めましたが、翌年どちらにも合格できたのは、このときの行動が早かったおかげともいえると思います。
また、年末年始は、子連れで主人の実家に帰省することが恒例だったので、問題集を広げてしっかり勉強する暇は、まったくと言っていいほどありませんでした。
そのため、計算問題はしないと割り切って、実家で昼寝する子供を寝かしつけるかたわら、スマートフォンやiPadといったデジタルツールで理論暗記をすることが多かったです。
YU ME NO U Eさん
【合格科目】
2016年 財務諸表論
2017年 簿記論・所得税法
2018年 法人税法
2020年 消費税法(官報合格)
科目合格の年は、合格であろうと不合格であろうと、通過点。いつもどおり勉強していました。
基本的に結果に自信があろうがなかろうが、受験した科目をそのまま勉強していたことはなかったのですが、官報リーチの年は不合格となった消費税法に切り替えるのか、それまで勉強していた相続税法で来年受験するのか、迷いました。脳内ではシミュレーションしていたのですが・・・。
科目を切り替えるかどうか、早く決めて勉強するのが一番いいとは思っていましたが、それでも迷ってしまうものです。そんなときには、「悩めば悩むほど決意は固まる」と思って、しっかり悩んで決めることにしました。何日もかけるわけではなく、1時間それについて紙に書き出したりして集中して悩んで決める、という感じです。
そして、社会人受験生にとって貴重な長期連休はスッキリした気持ちで勉強に打ち込みます。やっぱり受験生といったら「盆暮れ正月なしに勉強する」というのがあるべき姿☆ 「あ、勉強していたら年越ししてた」というのが理想、って勝手に思っていました。
冬場は寒いので、猫のいくらさんが近くにいてくれるので勉強が楽しい季節でもあります☆
私は年末年始は遅れていたWeb講義や実力テストをすべてやること、そこまでの論点をメモリーツリーにまとめること、これを目標にしてやっていました。
とはいえ、官報合格したら年末年始はお祝いパーティに大忙しと思っていたら、コロナ禍でまったくなく・・・。
でも、いろんな人に報告できたりオンラインでお話ししたり楽しい日々が待っているので、みなさんがんばりましょうーーー!
ありがとうございました!
受験生の皆さまは、ぜひ参考にしてみてください♪(編集部)