もうすぐ4月、入学シーズンですね♪
会計関連でいえば、税理士試験の科目免除を目的に、大学院に進学される方もいらっしゃることでしょう。
そこで、“春からの大学院生活”を応援するため、大学院に通われた先輩方に、当時を振り返っていただく企画の第2弾!
今回、体験記をお書きいただいたのは、働きながら通信制大学院に通われた竹尾 佳也さんです。
・東亜大学大学院(国内で唯一、通信制で科目免除が受けられる)を2021年3月修了予定
・在籍時は会計事務所職員
・税理士試験の合格科目は簿記論、財務諸表論
大学院に入学される方はもちろん、現在大学院に通われている方、進学を検討されている方も必見のお話が満載です。
それでは、いってみましょう!
目次
☑通信制大学院のメリット・デメリット
☑通信制大学院のカリキュラム
☑スクーリングって? 自主ゼミって?
☑通信制だからこそ、ゼミの仲間との絆が深まる
☑テーマ探しは「1日でも早く」が吉
☑参考文献はExcelで管理
☑毎日、修士論文に触れるのがオススメ
☑ここが違った! コロナ禍での大学院生活
☑メッセージ
通信制大学院のメリット・デメリット
大学院への進学を本格的に考え始めたのが約2年半前。ただ、私の場合は、大学院進学となると仕事との両立になるため、夜間や土日に通える、いわゆる社会人向けの大学院を選択する必要がありました。しかし、近辺にそのような大学院はなく……(田舎はこれだから)。そのため、東亜大学大学院の一択でした。
東亜大学大学院は通信制のため、通学時間を気にすることなく、講義も自分のペースで受講できるのが最大のメリットです。その反面、レポート課題や修士論文の執筆に行き詰まっても、こちらから先生方に相談しないかぎり、何も反応はありません。つまり、自己管理がきちんとできないと、大学院生活は厳しいものとなってしまうため、その点はデメリットといえるかもしれません。
通信制大学院のカリキュラム
1年次
前期(4月~9月)は、憲法、刑事法、民法、商法、後期(10月~3月)は、行政法、税法、知的財産法の順に講義がWeb配信されます。どの科目も配信期間は2ヵ月。計画的に見てもいいし、土日にまとめて見てもいいです。でも、レポート課題の締切は絶対に守らないといけません!
レポート課題は、少ないもので2,000字程度、多いもので5,000字程度です。このレポートの作成を侮ってはいけません。このときから修士論文の作成を意識するかしないかで大きく違います。
2年次
2年次は修士論文の作成を行います。「え? それだけ?」と思われるかもしれませんが、はい、修士論文の作成に全身全霊、すべてをささげることになります。
スクーリングって? 自主ゼミって?
東亜大学大学院は、6月と11月に東京で「スクーリング」があります。1年次は3日間、先生方の講義を直接受講することができます。また、同期生とも会える貴重なときです。2日目には懇親会が行われるので、先生方や同期生と親睦を深めることもできます。
2年次も同様に6月と11月にスクーリングが行われますが、それとは別に「自主ゼミ」が3月・9月・12月に開かれます(ゼミによって、若干、開催時期が異なります)。
自主ゼミでは、修士論文の進捗状況を報告し、先生方から指導を受けます。スクーリングや自主ゼミのときまでに、修士論文をある程度書き上げていないと、思うように指導をしてもらうことはできません。
ゼミは、事前に希望するゼミを事務局に提出し、1年次の9月くらいに決まります。勘のよい方なら気づいたかもしれませんが、実は、ゼミに関する情報収集の場が、1年次の6月のスクーリングのときしかありません。懇親会のとき、同期生とワイワイ飲むのもいいかもしれませんが、先生方や先輩からゼミに関する情報を集める、という重要なミッションが課されていることを忘れないでください。情報戦はすでに始まっています!
通信制だからこそ、ゼミの仲間との絆が深まる
1年次の9月くらいに自分の所属ゼミが決まったら、11月のスクーリングで、ゼミの先生方やメンバーに直接会うことができます。修士論文の作成は、基本的に自主ゼミを中心に行っていくので、自然とその絆は深まります。
通信制ということもあって、先生方とのやりとりは基本的にメール、ゼミのメンバーとはグループLINEを使っていました。グループLINEで情報共有を行うのはもちろん、孤独になりがちな修士論文の執筆作業で、励ましあって助け合うのも、ゼミの仲間たちです。最初はスマホを持っていなかったのに、11月のスクーリングに合わせてスマホを購入したゼミ生もいるくらいです。なにげにスマホ、必須です!(力説しなくても、持っている人がほとんどですよね……)