【税理士受験生のための大学院体験記】働きながら通信制を修了! 「早めの行動」と「積み重ね」が大学院を楽しむカギ☆


テーマ探しは「1日でも早く」が吉

今でも覚えているのが、入学式後のガイダンスで、「修士論文の作成にあたって、テーマ選びは非常に大事です。早い段階で3つくらい、テーマを考えておきましょう」と言われたことです。「テーマ探しの方法もよくわからないのに、3つも考えないといけないの!?」と入学早々、焦りました。

焦っていても仕方ないと思い、次の日からテーマ探しの旅を始めました。といっても、何から始めたらいいかさっぱりです。わからないなりに、金子宏先生の『租税法』を読んだり、『租税判例百選』、『ケースブック租税法』、『スタンダード法人税法』(所得税法も)に目を通したりして、テーマ探しを行いました。

そして、翌月(5月)くらいに、興味のあるテーマが見つかり、年明け最初に行われた自主ゼミ(私たちのゼミはたまたま1月に開催されました)でテーマが確定しました。ただ、これはたまたま上手くいったケースだと思います。

ゼミにもよりますが、オーソドックスなテーマだと即却下されたり、他の人とテーマがかぶったりするとダメな場合もあるようです。そのためにも、テーマ探しは1日でも早く行い、候補をいくつかもっておくとよいです。

参考文献はExcelで管理

テーマが確定したら、すぐに執筆スケジュールを立て、本格的に文献収集を始めましょう。私の場合、地元の大学の図書館だと、ほしい文献が絶望的に揃っていなかったため、参考文献の8~9割は、国立国会図書館と日本税務研究センターの遠隔複写サービスを利用して取り寄せました。

また、ある程度の文献が集まってくると、どこに何が書かれてあったのかわからなくなる、「文献迷子事件」(勝手に命名)が高確率で勃発します。そこで、あとから調べ直すときにわかりやすいよう、管理表を作成するのをオススメします。

私は以下のように、Excelのシートごとに文献を分け(図①)、文献の内容を簡単にまとめておきました(図②)。こうすることで、キーワードでの検索もできるため、大変便利です。

図①
図②

毎日、修士論文に触れるのがオススメ

テーマ確定後、私が1年次の1月に立てた執筆スケジュールは以下のとおりです。

・1月~3月…文献収集、文献読み込み、「はじめに」書き始め

・4月~5月…第1章・第2章を書き終え、第3章の書き始め準備

・6月~8月…第3章・第4章・「おわりに」まで書き終える
→できれば8月末までに一通り書き終え、先生方にメールをする

・9月の自主ゼミ、11月のスクーリングで手直し

とにかく前倒しで作業を進めたつもりですが、それでも、いったん書き終えることができたのは9月末、つまり予定の1ヵ月遅れでした。

私は、執筆作業はしっかりと時間をとりたかったため、平日に仕事から帰ったら文献の読み込みや整理をし、土日に集中して執筆を行っていました。

実際、仕事や家事、育児などを行いながら大学院に進学される方が多いと思われます。限られた時間のなかでの作業になるので、毎日執筆することは難しいかもしれません。それでも、私が「平日は文献の読み込みや整理」と割り切っていたように、修士論文自体には何らかの形で毎日触れたほうがよいです。

日にちをあけてしまうと、「どこまで書いたっけ?」とか「どういう考えに基づいて結論を導き出すんだっけ?」と、大事なことを忘れてしまう可能性があります。それによって、論文がおかしな方向にいってしまうこともあるので、十分気をつけましょう。


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