
N.O
(22歳、慶應義塾大学4年)
〈受験情報〉
学習スタイル:CPA会計学院
▶トップ画像はN.Oさんの使用してきた勉強道具(本人提供)
はじめに
私が会計士試験の勉強を通じて感じたことは、モチベーションを維持することができる、自分自身に合った勉強法を確立することの重要性です。
それを模索するプロセスを経て私がたどり着いたのは、計画をしっかりと立てることと、日記をつけることでした。
計画をしっかりと立てる
まず、計画を立てることについてお話しします。
計画を立てることは、一見地味で手間のかかる作業です。実際、私も最初は計画を立てることに対して抵抗感を持っていました。
計画を立てるのは面倒であり、また「どうせ計画通りに進まないのではないか」という不安や、自分自身への言い訳が頭をよぎり、行動に移せないことが何度もありました。
しかし、いざ計画を立ててみると、それが単なる時間の無駄ではなく、自分にとって大きな意義を持つ作業であることに気づきました。会計士試験に合格するという漠然とした目標を抱えるだけでは、どうしても不安や焦りが先立ってしまい、勉強に対する集中力や意欲が維持できないことが多くありました。
しかし、具体的な計画を立てることで、目標が実行可能なタスクに分解され、進むべき道筋が明確になります。その結果、頭の中が整理され、「これならできるかもしれない」という前向きな気持ちが生まれました。
具体的には、私は月ごと、週ごと、日ごとの目標を設定し、それをスケジュールに落とし込む形で計画を立てました。最初のうちは、予定通りに進まないことも多々あり、計画倒れになってしまうこともありました。
しかし、そういった失敗を振り返りながら、少しずつ無理のない現実的なスケジュールを作れるようになりました。
また、予定が狂った場合には柔軟に修正し、次の日以降の計画に反映させることで、計画自体がストレスの原因とならないよう心がけました。このようにして、計画を立てることが自己管理の一環として自然に習慣化されていきました。
日記をつける
次に、日記をつけることの効果についてお話しします。
日記は、私が試験勉強を乗り越えるためのもう一つの重要なツールでした。日記をつける目的は、自分の気持ちや考えを言葉にすることで、内面的な整理を行うことでした。
試験勉強をしていると、時には思い通りに進まなかったり、予想外の壁にぶつかったりすることがあります。
そのようなとき、日記に気持ちを書き出すことで、自分自身を冷静に見つめ直すことができました。
また、日記を読み返すことで、過去の自分の頑張りや成長を実感することができ、モチベーションの維持に大いに役立ちました。
特に、気分が落ち込んだときや、勉強が思うように進まないと感じるときには、以前の日記を読み返して「自分はこれだけ努力してきた」という事実を思い出すことが、前向きな気持ちを取り戻すきっかけとなりました。
さらに、日記を書くことでストレスが軽減され、気分がリフレッシュする効果も感じました。
日記の内容は特別なものではなく、例えばその日の学習内容や達成したこと、感じたこと、不安や悩みなど、思いついたことを自由に書いていました。時には、勉強以外の出来事や友人との会話など、些細なことを書き留めることもありました。
これらの記録が、後になって自分にとって貴重な振り返りの材料となりました。
まとめ
このように、計画を立てることと日記をつけることを通じて、私は試験勉強の過程で自分を奮い立たせる方法を見つけました。
会計士試験の勉強は長期間にわたるものであり、途中で挫折しそうになることも少なくありません。
しかし、計画と日記という2つのツールを活用することで、自分自身を励まし、モチベーションを維持することができました。
最終的に、学力を向上させるためには、継続的な努力が欠かせません。
そして、その継続を支えるのは、自分自身で自分を奮い立たせるマインドだと感じました。計画を立てることで未来を見据え、日記をつけることで過去を振り返る。
この2つを組み合わせることで、私は自分の中に安定した軸を築き上げることができました。
これらの経験を通じて学んだのは、試験勉強だけでなく、人生のさまざまな場面で役立つスキルや考え方です。
計画を立てることで目標を明確にし、日記をつけることで内面的な安定を図る。これらは、どんな困難に直面しても、自分を支える強力な手段となるでしょう。
これからも、この経験を活かして、さらなる成長を目指していきたいと思います。
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