
今村彰吾
(24歳)
〈受験情報〉
勉強スタイル:CPA会計学院(通信)
受験歴:2023年2月勉強開始、2023年12月短答⇒2024年8月論文
▶トップ画像は今村さんと合格証書、そして合格を支えた勉強道具たち(本人提供)
公認会計士を目指したきっかけ
私が公認会計士を目指した理由は、自らの専門性を高め社会の発展に貢献するためです。
昨今、世界では戦争・環境汚染・コロナウイルスの蔓延等予測困難な事象、日本においては少子高齢化に伴う人口減少等社会的課題が生じており、将来に対する不安感を抱いていました。
こうした課題解決に関して技術の進歩や発展が必要不可欠であるのと同時に多くの資金の確保することが重要となってきます。
大学の簿記論の講義を通して会計士の存在を知り、会計士として監査や非監査の業務に携わることで大きな視点では市場の整備に関与し、小さな視点では企業をサポートする能力が身に付くと考えました。
業務や研修を通して、身に付いた能力を十分に発揮することで社会的課題の解決に向けた企業の技術の進歩や発展、資金の確保において活躍することができるのではないかと考えたため、挑戦を決意しました。
学生時代のすべてをスポーツに捧げ、勉強法の勉強から開始
私は中学、高校、大学とラグビー部に所属していました。中学、高校、大学で所属していたラグビー部ではそれぞれ主将を務め、全国大会にも出場しました。
学生時代のすべてをスポーツにささげてきたため、会計士講座に申し込みましたが勉強のやり方がまったくわかりませんでした。
そこで、まずは勉強法に関する本を読むことや動画を視聴することで勉強法の勉強から始めました。
幸いなことに、実家暮らしで家族も試験勉強を応援してくれており生活のすべてを勉強に費やすことができたため、本や動画で知った勉強を片っ端から試すことにしました。
その中でも特に参考にしていた勉強方法は、講師の方が講義や答練を通して説明していた勉強方法です。
講師の方が説明する勉強方法は、大学受験やほかの資格試験にも通用するものであると思いますが、公認会計士試験に精通した方々が説明する勉強方法は合格に最も適していると考えていたため重視していました。
具体的には、日程表から絶対に遅れない、答練は溜めない、わからないところは遠慮なく質問する、理解することで暗記の負荷を減らす、いろいろな教材に手を広げすぎずテキストを完璧にするなど、合格するまでの期間やり通してきました。
また、勉強計画に関しては試験日まで最大で勉強できる時間を算出し、その時間を一週間や一日単位で割り当て、さらに各科目に何時間ずつ割り当てるかを大まかに計画していました。
モチベーションの保ち方
公認会計士試験は合格までの期間が通常2年~3年と言われており、合格するためにはモチベーションの維持がとても重要です。
そして、モチベーションは高く保つものではなく、波がなく毎日一定のリズムで保つことが大切であると勉強期間を通じて感じました。
会計士試験は短くとも合格までに1年程度はかかるため、モチベーションに勉強の時間や質を左右されてしまっては合格することは困難になってしまうと個人的に考えています。
モチベーションを毎日一定に保つために私が取り組んでいたことは、外部との接触をできるだけ減らすことです。
私は、予定していなかったことが急遽、勉強計画に入り込んでしまうことがとても嫌いでした。
そのため、外部との接触を減らすためSNSを消去し、スマホも電源を落としタンスにしまい連絡がこないようにしていました。
そうすることで、勉強計画にほかの予定が入り込むことなく、自分自身が思い描いた計画通りに勉強を進めることができ、モチベーションを一定に保つことができました。
合格を目指す方々へ
会計士試験の合格を目指す中で、忘れてしまったり、答練でよい点数をとれなくて何度も泣きました。本試験直前期は、不安で眠れない日も多くありました。
勉強している途中で、公認会計士にならなくても生きていけるし、勉強するのやめようかなと思う日もありました。
もう一回、最初から試験勉強をやり直せと言われると勉強できる自信はありません。
しかし、勉強を継続して合格することができたのは、公認会計士を志した理由を常に意識していたからだと思います。
勉強していて、きつい、辞めたい、逃げたいと感じることはたくさんあると思います。
その時、ほかに勉強している人たちも苦しいはず、苦しいのは私だけではないと考えると気持ちが楽になるかもしれません。
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