【税理士合格体験記】仕事が忙しい中で3年目で消費税法合格!不合格を徹底分析



Sheep(30代)

【学習スタイル】
・合格科目と合格年:2024年⇒消費税法 2021年⇒簿記論& 財務諸表論
・学習スタイル:消費税法⇒大原(講義なし、教材のみのコース)/簿記論⇒独学/財務諸表論⇒大原(講義あり)
※この11月には税法免除大学院にも合格できたため、来年4月から入学(2科目免除を目標)
▶トップ画像は教材と愛用電卓

FP1級を取得し税金に関心を抱く

私はもともと営業職で経理とは全くの無縁でしたが、FP1級の取得を契機に税金に関心を持つようになりました。
また、その時偶然にもテレビで税理士の特集をしているのを見て、経営者を会計・税務面でサポートする姿に憧れを抱き、志すようになりました。

消費税法合格までの具体的な学習方法や学習計画

消費税法は1年目・2年目とも50点で不合格となり、今回3回目の受験でようやく合格することができました。
仕事上、1月から試験直前の7月末まで繁忙期であり、また2回目の試験直前には新型コロナウイルスに感染し、いつも満足に勉強時間を確保できないまま受験していたため、精神的に非常にハードでした。

基本的な勉強スタイルは3年間変えず、理論暗記は電車に乗っている時間などの隙間時間に行い、机に向かえる時間は答練の計算問題を解くようにしていました。
答練は、理論・計算を一括で解くと2時間程度、答え合わせも含めると3時間程度の時間が取られてしまうので、1日に片方ずつ解き、勉強の負担感を抑えるようにしていました。

特に理論については、時短のため答案、解答とも紙に書かず、頭で漠然とアウトプットして、すぐに解答を読み、暗記に努めました。

なお、学習計画については、緻密に作成しても遵守できないだろうと考えていたので、仕事の状況を鑑みて、余裕がありそうな週は答練、忙しい週は計算・理論テキストを読むという決め方でした。
ただ、理論サブノートは直前期からは1週間で1回をまわすように読んでいました。

暗記方法は、基本的には黙読で、覚えにくい箇所は音読や実際に紙に書くことを行っていました。
私の場合、耳で聞いて覚える方法やパソコンに入力していく方法では効果が実感できなかったのでこの方法を選択しました。
理論暗記は自分に合った方法を見つけることが大切かと思いますが、最終的には試験本番で書けないと困るので、紙に書く作業は少しでも取り入れるほうが良いと考えています。

合格の決め手は「バランスの良い解答」を意識したこと

今回の消費税法の試験は、初めてのインボイス制度を絡めた出題でした。
計算問題については、理論の理解を前提とした内容であり、また理論問題は考えさせる問題が多く、出題形式が従来と大きく変わった印象を受けました。

本番では、理論・計算とも自信をもった解答ができず半ば諦めそうになりながらも、とにかくバランス良く解答することだけを心がけました。
結果的に合格できたのは、このバランス良く解答することを意識できたからだと考えています。

合格年は特に少ない勉強時間でしたが、自身の弱点、その対応策を明確化して勉強してきました。
不合格の年は、本番で「理論をど忘れして書けなかった」「配点が少ないだろう難しい問題に執着して時間を浪費した」ということが反省点としてあり、答案に偏りがありました。

次に同じ轍を踏まないよう、しっかりと対応策を講じたことが結果につながったと思います。

【一例】

区分自身の弱点対応策
理論ベタ書き問題の精度が悪い、想起に時間がかかる。・理論の理解を重視して自分の言葉で書けるようにする。
・事例問題の解答フォーマットを多く覚えて、事例問題を正確に素早く処理できるようにする
計算計算スピードが遅い 簡単な問題のケアレスミス・各取引の課税区分は問題用紙に一文字でメモする。
・解答用紙に記載する文字はできる限り省略して減らす。
・労力の割に配点が少ないと思われる箇所は、最低限の記載に留める(場合によっては捨てる)。
・ミスノートを作成する。簡単な問題は電卓を2回叩いて確実に得点する。

また、計算・理論テキストの読み込みについても疎かにしなかったことが、今回の理解重視の試験では役立ちました。

最後に

正直この3年間は苦しかったです。冒頭に記載した通り、仕事の繫忙期や、試験直前のコロナ感染等で勉強できなくなった期間もあり、何度も心が折れて諦めそうになりました。

また、この3年間の全国模試では毎年上位50%~69%の間を彷徨っていました。

そのような私でも、何とか勉強を続けることで今回合格することができました。合格までサポートし続けてくれた家族への感謝は尽きません。

来年4月からは税法免除大学院に入学し、2年後には残り2科目の免除を経て税理士登録する予定です。

受験期は本当に苦しいかと思いますが、最後まで自分を信じて走り抜いて頂ければと思います。

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