【会計士試験合格体験記】不合格を機に、勉強法を見直して合格を勝ち取る


ジュウザ

<受験情報>
学習スタイル:CPA会計学院(通学)
受験歴:短答式(令和4年12月)→論文式(令和6年8月)
▶︎トップ画像は愛飲していたエナジードリンク

営業職から会計士を目指す

社会人生活をする中で得た「気付き」が、公認会計士を目指したきっかけです。

大学卒業後、上場企業に営業職として就職しました。
社会人として年数を重ねるにつれ、様々な方々と関わる機会が増え、自分の人生について考える機会も増えました。

私は、中高大と私立に通い、部活動にも入っていたのですが、これがどれほど恵まれた環境であったのかに気付きました。
そして、「将来の自分の家族にも私が親にしてもらったようなことをしてあげたい、そのためには自身の可能性に賭けた挑戦をし続けなくてはならない」という気持ちが芽生えました。
色々と考えた結果、大学時代に簿記を勉強していたこともあり、公認会計士を目指すことにしました。

論文式試験は1回目で不合格に

短答式試験を2回目で合格し、そのままの勢いで論文式試験へ挑みました。
しかし、1回目の試験は落ちてしまいました(科目合格もなし)。
偏差値52.00で合格であったところ、私の成績は51.7点台でした。

惜しかったとはいえ、不合格である事実は変わりません。
必ず落ちた理由があるわけで、それと向き合って改善できない限り、翌年も同じ結果を繰り返すだけだと思いました。
この経験が、受験生活での大きな学びであり、自身の勉強を見つめなおすきっかけになりました。

「なんとなく」な理解で先へ進まない

短答合格⇒1回目の論文式試験までは、勉強をするにあたって予備校のカリキュラム通りに進めることを意識していました。
カリキュラム通りに教材を進めて、スケジュール通りに答練・模試を消化していたら自然と論文生になっていたという感覚でした。

今となっては、カリキュラム通りに進める事を意識するあまり、理解できない論点は覚えて無理やり消化するという学習になっていたと思います。

大体の論点はなんとなくわかるし、問題もとりあえず解けるといった感じでしかありませんでした。
まさに、体系的な理解が欠けた「なんとなく」で勉強をしていました。

1回目の論文式試験に落ちた際にそれに気付き、勉強方法を変えました。

そのなかで強く意識したのは3点です。

  • まずテキスト
  • 「定義」を意識しておさえる
  • 論点ごとの繋がり、全体的な流れを意識する

まずテキスト

学習が進んでいくと、テキストをおろそかにしてまず問題集や答練を解いて、その解説を読んでわかった気になるというのが多い気がします。
テキストには理解すべきポイントがしっかり書いてあるので、わからないことがあればまずはテキストに立ち返るというのを意識しました。

「定義」を意識しておさえる

論文1回目までの勉強では表面的な数式・解き方を暗記するイメージで勉強をしていたので、その仕組みについて理解する意識が欠けていました。
テキストをただ読むのではなくて、文章を構成する単語やニュアンスについて、具体的に説明できないものはないか?を意識してテキストを読むようにしました。

単語には「定義」があるので、それを正しくおさえる事に注力しました。定義がおさえられたら論証や論点の理解が格段に進み、言語化できる水準になっていきました。

論点ごとの繋がり、全体的な流れを意識する

次に、理解した論点の全体的な位置づけや他の論点との関係性について意識するようにしました。
全体像をイメージして知識の整理をしていくことが体系的な理解に繋がり、以前より暗記に頼ることが減り、問題演習により時間を割くことができるようになりました。

ミスノートをつける

本試験に向けて答練を受験していく中で間違えた問題や意識したいポイントをまとめたノートを作るようにしました。
科目にもよるのですが、形式は問題集やコントレ(CPA会計学院講師編集の問題集)の目次を印刷して、そこに記載する方式が多かったです。

目次を使ったのは論点のポイントごとにまとまっていることが多いので、自身でまとめ直すより見やすいと考えたからです。

模試や本試験の前はこれを見れば良いという感じで使っていました。

租税法(一部文字をぼかしています)

ただ、ミスノートをつけるのは成績がある程度安定してからで良いと思います。

ミスノートをつけた目的は自身が意識したいポイントを視覚化して整理するためなので、できないことが多い段階でつけ始めたとて効果は薄いし、ミスが多いことに目が行って気持ち的にも良くないと思うからです。

5月までに完成を!という戦略

2回目の論文試験に向かうにあたり、5月の各予備校模試までに全科目を完成させることを目標に、これを強く意識していました。

5月模試時点で全科目完成していれば残りの3か月をメンテナンスのみに使うことができるし、精神的にも他の受験生に対して優位に立つことができると考えたからです。

この戦略が正解だったと思います。

実際、そういった意識で勉強している人は少ないので5月完成を目指して勉強していればそれまでの期間高い基準で勉強でき、必然的に成績的にも上位のまま走っていくことができます。

余裕が生まれるので、本試験も「落ちるわけがない」という自信をもって臨むことができ、結果に全科目で科目合格以上の偏差値をとれて余裕をもって合格することができました。

最後に

公認会計士試験において短答・論文を共に1回で合格できる人は少数派で、ほとんどの合格者は不合格を経験していると思います。

私も短答式・論文式の両方とも不合格を経験しています。

不合格という事実は辛いですが、そこから何を学んで諦めず前に進んでいけるかが大事だと思います。諦めず、自分に負けなければ必ず合格できます。

偉そうに長々と書いてきましたが、この文章を読んでくださった方に少しでも参考になった情報があれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。

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