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- <連載7>税理士試験・会計士試験・簿記検定 重要論点「財務諸表」集中ゼミ(第34回)ー財務諸表の体系、包括利益(復習)
穂坂 治宏(税理士)
◎連載のねらい
・1日1問、各論点の穴埋め問題を解くことで、各論点のキーワードを押さえるようにします。
・これにより、財務会計の理論・計算の基本的な考え方を理解できるようにすることが目標です。
Q1 会社法における計算書類には,貸借対照表,損益計算書,株主資本等変動計算書,( ① )がある。★★
A
① 個別注記表
*会社法435②,会社計算規則59①
Q2 金融商品取引法における財務諸表には,貸借対照表,損益計算書,株主資本等変動計算書,( ① ),附属明細表がある。★★
A
① キャッシュ・フロー計算書
*財務諸表等規則1
Q3 包括利益とは,特定期間における純資産の( ① )のうち,持分所有者との直接的な取引によらない部分である。持分所有者には,株主のほかに新株予約権者と子会社の非支配株主が含まれる。★★★
A
① 変動額
*包括利益基準4,23,概フレ 第3章8
Q4 包括利益の表示目的は純資産の変動額の報告であり,次の有用性がある。★★★
・当期純利益と包括利益を表示することにより,企業成果についての情報の( ① )な検討に役立つ。
・貸借対照表との連携(純資産と包括利益とのクリーン・サープラス関係)の明示を通じて,財務諸表の( ② )性と( ③ )性を高める。
A
① 全体的
② 理解可能
③ 比較可能
*包括利益基準21
Q5 クリーン・サープラス関係とは,ある期間における( ① )の増減(資本取引によるものを除く。)がその期間の( ② )と等しくなる関係である。★★★
A
① 資本
② 利益
*包括利益基準 注1
Q6 当期純利益に( ① )の内訳項目を加減して包括利益を表示する。★★
A
① その他の包括利益
*包括利益基準6,27
Q7 包括利益を表示する計算書方式は,( ① )と包括利益計算書からなる2計算書方式と( ② )及び包括利益計算書で行う1計算書方式のいずれかの形式による。2計算書方式は当期純利益と包括利益が明確に区別され,1計算書方式は一覧性,明瞭性,理解可能性に優れる。★★
A
① 損益計算書
② 損益
*包括利益基準11,33~37
Q8 その他の包括利益の内訳項目を4つあげよ。★★
・( ① )
・繰延ヘッジ損益
・為替換算調整勘定
・退職給付に係る調整額
A
① その他有価証券評価差額金
*包括利益基準7
Q9 リサイクリングとは,その他の包括利益の( ① )への振替えである。リサイクリングをしないと当期純利益にキャッシュ・フローの裏付けがなくなり,業績指標としての有用性が低下するため,リサイクリングが必要である。★★★
A
① 当期純利益
*概フレ 第3章12,⑽
〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士。ネットスクールで簿財(標準)を担当。本誌「会計人コースWEB」への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。
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「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。
*本連載は、会計人コース2020年6月号付録「スリー・ステップ式財表理論パーフェクトNavi2020」の一部を再構成したものです。