【税理士合格体験記】全科目一発&2年で官報合格! 「科目ごとの勉強アプローチ」がカギ 


CR
(20代、専念)

<受験情報>
・合格科目:簿記論、財務諸表論、固定資産税(令和4年度)、法人税法、国税徴収法(令和5年度)
・学習スタイル:資格の大原(通学)
▶︎トップ画像は使っていた教材(本人提供)

税理士を目指したきっかけ

私が税理士を目指した理由は税理士資格が価値のある資格だと思ったからです。

コロナ禍において、経営学に関する書籍を読んだり、経営者主催のセミナーに参加したりすることで経営を学んでいた私は、先行きの不透明さに不安を抱き、資格取得を目指しました。
なかでも、高校で簿記を学んでいた私にとって最高位の資格と言えば公認会計士か税理士でした。

試験制度や業務内容、講座の受講費用等を吟味して私には税理士が向いていると考えたので税理士講座の受講を始めました。

最初は経営を志す者としてマネーIQを高めることや自分の価値に箔をつけることが目的でしたが、試験勉強を通じてこの業界の奥深さに魅力を感じるようになり、税理士として生きていくことを決断しました。

科目ごとの勉強法

いざ税理士を目指すと決めたものの、ノープランで成功がつかめる業界ではないと思ったので、何よりも最初に受験プランを考えました。

5科目全てを1年で学習するのは内容的にも費用的にも現実的ではないと感じたので、5科目に2年で合格しようと思いました。

2年で5科目取得を目指す点と、税金に関する幅広い知識が欲しいという点を加味した結果、国税である法人税法、地方税かつ賦課課税である固定資産税、これらを包括する国税徴収法を受験するという結論に至りました。

このように、まったく異なる特色を持った科目を受験することとなったので、試験勉強においては、各科目に対するアプローチをそれぞれに沿ったものにしました。

以下、科目ごとに勉強で意識した点を紹介します。

会計2科目の勉強法:原理を理解する!

会計2科目については日商簿記との差別化のためにロジックを大切にしました。

たとえば、決算整理仕訳をすると売上原価が算出されますが、「なぜ決算整理仕訳をすると売上原価が算出されるか」という点に焦点を置きました。

日商簿記で学んだプロセスとまったく同じことをしていて受かる試験ではないと思ったので、このような原理を理解することに大半の時間を割きました。

固定資産税:頻出分野の問題を何度も解く!

固定資産税については同じ問題をひたすら反復して解くことにしました。

固定資産税では、計算問題が宅地、償却資産、農地に大別されることが過去の出題実績からも明らかだったので、新しい問題を求めるより同じ問題を反復し、これによりフローチャートを滞りなく流せるようにしました。

法人税法:学習スケジュールを調整しながら、各項目を満遍なく!

法人税法については各項目の完成度に差異が出ないように幅広い問題にチャレンジしました。

法人税法はとにかく量が多く各項目の難しさも群を抜いています。
そのため、法人税法に充てる学習時間をどの項目にどれだけ使うか、短中長期に分けて戦略を練りました。
もちろん最初に考えたスケジュールでそのまま学習が進むわけではないので、トライ&エラーを繰り返しながらスケジュールは常々調整しました。

国税徴収法:科目の性質を理解したうえで、理論暗記からスタート!

国税徴収法についてはアウトラインを強く意識して学習しました。

徴収法と言う性質上、督促から差押えまでのフローが存在します。
また、法律としての立場的にも他の科目とは一線を画すので、これらの違いを意識しながら理論暗記から始め、事例に対する当てはめに発展させる作業をしました。

モチベーションの保ち方

税理士試験は難解な試験であり、試験期間も長期に及ぶので、なによりも大事なのがモチベーションの管理だと思います。

実際に私も日々学習に注力しているのに模試で思ったような点数が取れずにやる気がそがれたり、そうでなくともなんとなく集中力が続かなかったりと、モチベーションには少なからず波がありました。

しかし、だからこそモチベーションは能動的に管理すべきだと思います。
自然の流れに任せるのではなく、モチベーションを高く保つための努力をすべきだということです。

私の場合は四大税理士法人に入ることが当面の目標だったので、日ごろからホームページやパンフレットを見たり、先輩方に話を聞いたりしていました。
このように、モチベーションを高く保つことができるマイルールを探すことも学習以前に大事だと思います。

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