【税理士合格体験記】自分を振り返り、効果的な勉強法を見つけたことがカギ! 直前期にコロナになるも初受験で簿・財W合格


T・H
(21歳、千葉商科大学3年)

<受験情報>
合格科目:簿記論・財務諸表論(2023年度、ともに初受験)
学習スタイル:千葉商科大学 瑞穂会
▶︎トップ画像は模試や過去問の結果を記録した表(本人提供)

税理士を目指したきっかけ

私が税理士を目指したのは母校(商業高校)の先生に「税理士は稼げる、かつ夢のある仕事だよ」と紹介されたことがきっかけです。

そのときにはじめて税理士という職業を視野に入れるようになりました。

また、身内から「お金の計算を身内にやってもらったらありがたいね」と言われたこともあり、現在は相続税法の勉強をしています。

壁にぶつかったら勉強法を振り返る

私は、現在通っている千葉商科大学の「瑞穂会」という簿記の勉強会を中心に勉強していました。
瑞穂会は千葉商科大学の学生であれば誰でも無料で受講することができます。

私はこの瑞穂会で1年生の春から日商簿記1級を受講し、1級取得後に簿記論・財務諸表論の勉強を始めました。
具体的には2年生の9月から、1級を取得して1か月休んでからです。

はじめは、1級を取得していたこともあって、個別問題や簡単な総合問題では苦戦することなく点数が取れました。
しかし、いざ模試を受けると時間が足りないこと、暗記した理論が定着していないことなどを痛感しました。
ついには合格点に届かないこともありました。

そこで私は、苦手分野を復習するのはもちろんですが、自分の強みをさらに鍛えることで、絶対に点数を取れる項目を作ることにしました。

たとえば簿記論では、私は個別問題に強く、計算のスピード、正答率ともに高かったため、絶対に20点以上を取れるように意識しながら勉強しました。

財務諸表論は、簿記論ほど計算の難易度が高くないので計算で点数の伸び悩みはなかったものの、理論の暗記ができていなかったので「理解する」といった勉強方法に変えました。

その結果、この勉強方法が見事にマッチし、6月頃にTAC主催で行われた全国公開模試の簿記論で76点(内訳:21点、23点、32点)を取り、全国13位という成績を出すことができました。
その一方、財務諸表論では50点(内訳:16点、8点、26点)と盛大にやらかします。

このとき新たに集中力を継続する難しさを知りました。
そして、ここから先は1日に2科目の模試を受けるようにし、集中力をキープする練習をしました。

◆全国公開模試の簿記論の成績表

直前期のハプニングが功を奏した!?

7月になり直前期に入ってからは、瑞穂会の先輩たちが1級に合格した年の税理士試験で会計科目に合格していたこともあり、謎のプレッシャーを感じながら勉強しました。

また、同期の友人がとてつもない量の勉強をこなし、とんでもない点数を取り続けていたので、遅れをとっていると感じ、非常にストレスフルな期間でした。

それでも合格したときの姿を妄想しながら勉強していたのですが、試験本番1週間前になって新型コロナウイルスに感染し、勉強の時間、モチベーションが完全になくなってしまいました。
このときに私は今回の税理士試験で会計科目に合格することを諦めました。

ただ、直前期ということもあって、たしかに心の折れた出来事となりましたが、友人に先を越されて自分だけ合格できない未来や、逆に自分も合格した未来を思い描くと諦めるのはもったいないと感じ、もう一度合格を目指すようになりました。

結局、本番まで一度も勉強はしませんでしたが(笑)、よい休憩になりました。
たくさん休んだことで本番のケアレスミスも少なく、また、やる気は十分にあったので、最後まで集中力が途切れることなく試験を終えることができました。

次は税法科目に挑戦!

いよいよ待ちに待った税法科目を勉強するときが来ました。
今は会計科目の比にならないくらい多くの壁に当たりながら相続税法を勉強しています。

私は学生なので、比較的多くの勉強時間を確保できるアドバンテージを活かし、同じ目標を持つ友人、応援してくれる仲間、家族の存在を背負いながら、この1年で相続税法に合格することを志しています。

やらなかった後悔をしないように、本番で全力を出せるように、今できることに一つひとつ取り組んでいきたいと考えています。

次の第74回税理士試験で皆さまと一緒に合格し、またこの記事を執筆できるように精進していきます。

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