編集部
さる9月8日(金)、『税理士試験 税法理論のすごい暗記法』重版記念セミナーが開催されました。平日ランチタイムという限られた時間での実施ではありましたが、多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました!
ただ、仕事や家庭の都合でどうしても聞けなかった…という人もいるはず。そこで、セミナーの一部内容を編集部目線でレポートします!(全2回)
<セミナー登壇者紹介(五十音順)>
・YU ME NO U E さん(本セミナーのファシリテーター)
令和2年度官報合格(簿・財・所・法・消)、勉強スタイルは通信講座。
元自動車メーカーエンジニア。メモリーツリーを駆使し、中小企業診断士(平成28年登録)、社会保険労務士試験、宅地建物取引士試験にも合格。税理士(令和3年登録)。
著書に『社労士試験 この勉強法がすごい!』(中央経済社)がある。
・芹 さん
令和元年度官報合格(簿・財・法・消・相)、勉強スタイルは5科目完全独学。
2児の母。税理士(令和2年登録)。
著書に『税理士試験「独学×家勉」で合格する方法Q&A』(中央経済社)がある。
・フジハラ さん
平成28年度官報合格(簿・財・法・消・相)、勉強スタイルは通学&通信講座。
CFP(令和元年)、社会保険労務士(令和3年)も取得。4児の父。税理士(令和3年登録)。
『すご暗』セミナーでは、参加申込者から事前に寄せられた質問に、登壇者が回答するという形式で進められました。本記事では、Q&Aを抜粋し、ポイントを絞ってまとめます。
Q 復習方法や頻度、学習のペース配分など、勉強法や勉強計画について教えてください。
◆YU ME NO U Eさんの回答◆
ポイント① 学習計画は専門学校のカリキュラムに従うのがGood!
もし学校を利用しない場合でも、パンフレットなどに載っているカリキュラムを参考に。
専門学校のカリキュラムは、長年の経験と実績に裏付けされているので、自分で1から計画を作るよりも、まずはこれに従うというのがオススメ。
ポイント② 「年内」に計算力を強化しよう!
今から年内に試験範囲を1周、年明けからGWにもう1周+追加論点を補足、GWからの直前期は本試験形式での演習が基本パターン。
どの科目も、一番大事なのは「年内」。年内は暗記よりも、まず計算を一通りできるようになることを目標にする。
同じ問題を2日連続→1週間後→1ヵ月後に解いて、計算力を高めて理解を深める。
▶︎年内は「計算」対策を中心に、カリキュラムから遅れず、しっかりついていこう!
Q 税法理論暗記のコツを教えてください。
◆YU ME NO U Eさんの回答◆
ポイント① 大きく分けると3パターンあるので、一通り試してみるのがGood!
大枠は、「読んで暗記する」、「書いて暗記する」、「聞いて暗記する」に分けられる。
さらに、「音読」or「黙読」、「手書き」or「タイピング」、「自分の声」or「市販の音声」に細分化でき、人によって合う・合わないがある。
これらを組み合わせて自分なりの方法をいかに早く見つけるかがカギ!
ポイント② 合格者の方法を知って、真似して、自分流にアレンジ!
どんな方法が覚えやすいかは、やっぱり人それぞれ。
「合格者もこうしているんだ!」、「自分のやり方で合っているんだ」と思うかもしれないし、「私とちょっと違う」、「もっとこうしてみよう」というヒントも見つかるはず。
▶︎『すご暗』を読んで、自分に合いそうな方法を一通り試して見つけよう!
Q 子育てと受験勉強の両立はどうしていましたか。時間の捻出方法も教えてください!
◆芹さんの回答◆
ポイント① 子どもの年齢によって生活リズムが変わるので、フレキシブルさが必要!
まとまった時間も取れず、取れても途中で中断されるのは当たり前。
たとえば、0歳や1歳の乳児期なら昼寝の時に勉強したり、夜は早く寝かせたりして勉強する。さらに、保育園や小学校に上がると、朝型に切り替えて、勉強する。
常に、「次に時間ができたら、あの問題を解く」など、頭の中でも準備しておく。
ポイント② その時々で、「まとまった時間」と「スキマ時間」がどれくらいあるかを把握!
子どもの年齢によっても使える時間が違うので、その時々に応じてきちんと把握する。
家族の生活や子どもの成長に合わせて、夜型か朝型かを考え、その時間帯によって勉強内容を変えていく。本当に大変だと思うので、頑張ってください!
▶︎子どもの成長に合わせて勉強する!
◆フジハラさんの回答◆
ポイント① スキマ時間を最大限に使う!
仕事に出ていることもあり、子供につかまる時間はお母さん達より短かかった部分はある。
それでも、仕事と育児があるなかでは、基本的にスキマ時間の勉強の積み重ねが重要だった。
たとえば、昼休み1時間のうち、ご飯を30分で食べて、残り時間で必ず勉強。通勤電車内では理論暗記。
そのほか塾の送り迎えの合間の待ち時間なども活用した。
ポイント② 子どもの昼寝時間と寝かしつけ後にまとまった時間で勉強!
計算問題や複数題の理論の書き出し練習は、子どもの昼寝時間や、寝かしつけ後のまとまった時間で勉強。
毎日が勉強ばかりになってしまうと育児の時間が減り、それは精神的にもつらい。
しっかりと勉強をして合格をつかみ取ることで、すぐに育児に戻れることとなるので、それを励みにして勉強していた。
▶︎スキマ時間ができたら勉強のチャンス到来!
(つづく・10月18日(水)掲載予定)
【書籍紹介】