学習スタート時に押さえておきたい財務会計”基本のキホン”①


穂坂治宏(税理士)

<編集部より連載のねらい>
9月から会計士試験、税理士試験の学習をスタートする際、はじめに財務会計(簿記も含む)から学び始める方が多いでしょう。
そのテキスト・基本書等で最初に解説されているいわゆる総論部分は、抽象的でどこがポイントなのか初学者には非常にわかりにくいと思われます。
とはいえ、そのベースとなる考え方をしっかりおさえておくと、先々の各論の学習もスムーズに取り組めるハズ。
そこで、本連載では、本誌でもおなじみの穂坂治宏先生(税理士)に財務会計の基本中のキホンとなるキーワード等を一問一答形式で15問出題(+ワンポイント講座1回)していただきます。

本連載はたとえば以下のように活用してはいかがでしょうか。
① まず、問題文を読んでどのような解答になるか、頭の中でキーワードをピックアップしましょう。
② そのキーワードをもとに文章を組み立てましょう。
③ 解答をみて確認! 解答の太字部分は、コアとなるキーワードになりますので、必ず押さえましょう。
④ 現在使用しているテキスト・基本書の該当箇所を熟読。

はじめから丸暗記しようとせず、まずは楽な気持ちで取り組んでみましょう。
ちなみに問題文のあとに★を1~3個つけているのは重要度になりますので、メリハリをつけて学習を進めていただければ幸いです。

Q1 企業会計と財務会計とは何か。★

A 
企業会計とは,企業の経済活動を測定し,記録した結果を利害関係者報告するシステムである。財務会計とは,企業会計のうち企業外部の利害関係者を対象とする会計である。

〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏
(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士。ネットスクールで簿財(標準)を担当。本誌「会計人コースWEB」への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。

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これまでに蓄積された膨大な記事は、学習内容・勉強法ともに受験生が困ったときの貴重な情報源!
note
「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。

*本連載は、会計人コース2020年6月号付録「スリー・ステップ式財表理論パーフェクトNavi2020」の一部を再構成したものです。


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