【会計士合格体験記】テニス引退試合と受験を両立し、模試E判定から5→8で在学中合格!


チャロ
(22歳・京都大学4年生)

<受験情報>
学習スタイル:TAC(通信と通学併用)
受験歴:短答式(令和4年5月)→論文式(令和4年8月)
▶︎トップ画像は体育会テニス部の思い出がつまるテニスコート(本人提供)

8月の論文式も、9月のテニス引退試合もあきらめない!

大学2年生の4月、体育会テニス部に所属しながら試験勉強を開始し、専門学校の授業は通信で、答練は部活の時間と被っていなければ通学で受講していました。しかし、「引退試合はレギュラーとして出場すること」を目標に初心者で入部したので、他の部員よりも自主練をする必要があり、特に夏の部活後は疲れ果ててしまい、勉強に集中することはできませんでした。

大学受験で第一志望に合格したことによって、短答式試験までは「自分の勉強法は正しい」と思い込んでいました。そのため、講師に勉強法のアドバイスを一切求めていませんでした。結果、12月短答式試験は63%(ボーダー68%)で不合格。5→8月のコースになりましたが、ここでしっかりと原因を分析し、修正したことが合格できた理由です。

5月の短答式試験には、81%(ボーダー73%)で合格しました。しかし、6月末は1週間ほど仙台へテニスの遠征試合に行き、さらに論文式試験の20日前に新型コロナウィルスに感染してしまうなど、時間の余裕は全くありませんでした。

論文式試験の模試は当然ながらE判定で、監査論はおよそ800人中下から数えて30位でした。それでも、9月が引退試合だったので試験前もテニスをしていましたが、結果は合格。引退試合にも出場できました。受験勉強と部活の両立方法は、「自分の欲求に素直に向き合う」ということです。眠いなら寝る、遊びたいなら遊ぶ、簡単なことです。

モチベーションのない状態になったことがない

人はマイナスなことに注目しがちであり、マイナスなことに注目しすぎるとさらに自信を失ってしまいます。そこで、「プラスなことに注目する」ということをおすすめします。

具体的には、得意な科目と苦手な科目がある場合に、苦手な科目を力業でつぶそうとするのではなく、「得意な科目がなぜ得意なのか」をしっかり考えてみます。そして、それを「苦手科目にどのように活かせるか」を考えてみました。

しっかり理解して論理的に考えれば「本質」がわかると思います。そして「本質」がわかれば勉強が面白く感じて絶対に合格できます。私はモチベーションがないという状態になったことが人生においてありません。

強制的に勉強をさせられているならまだしも、自ら選んだ道であって、多額の時間とお金を投入しているのに、モチベーションがないというのは、よく考えるとおかしな話だと思います。落ちて合格が1年後になった場合を考えてみると、追加の費用も払って、時間も余分にかけて、勉強中にモチベーションがなかったことを非常に後悔するのは目に見えています。極端に言えば、1日1時間さぼっただけで、1年余分に勉強しないといけないかもしれません。

私の勉強法―聞いて暗記するタイプ

勉強法と聞くと、なにか凄い方法を期待しそうですが、もちろんそんなことは全くありません。その日、1日後、1週間後、1ヵ月後に復習すると脳に定着しやすいという忘却曲線の話は、多くの方が知っていると思いますが、実践している人は多くないと思います。脳科学的に暗記の定着にとっておすすめのタイミングが示されているのであれば、使わない手はありません。

ではどう使うとよいのでしょうか。そのことを考える前に、暗記には大きく分けると、聞いて暗記するタイプ、書いて暗記するタイプ、見て暗記するタイプがあります。自己分析はいかなるタイミングでもとても大事です。勉強法も人それぞれなように、自分がどのタイプなのかを色々と試していくなかで見つけることから始まります。

私の場合は、幼いころからピアノを習っていたからか、「聞いて暗記するタイプ」でした。そのうえで、忘却曲線にそって勉強するにはどうしたらよいのかを考えてみました。私の場合であれば、以下の写真のように、今日勉強した中で暗記すべきものをスケジュール帳に書き出し、スケジュール帳の1日後、1週間後、1ヵ月後に、あらかじめ今日の日付を書いておきます。その後はスケジュール帳に書いてある日付までスケジュール帳を戻り、そこに書いてあるページを復習していました。

このようにして、復習は自分のタイプに沿った方法で行いました。これは一例ですが、このように合格するという目標を達成するために忘却曲線を使用して暗記するという方法を使い、そのための手段を考えた結果です。1日もさぼることができない勉強法なのでかなり難しいですが、「根気だけはだれにも負けない」という性格なので、確実に暗記することができました。

スケジュール帳に書き出した復習の予定

スマホは家のポストに入れて遠ざけた

勉強中、誘惑に勝てずに困ることもあるかもしれません。そんな時は、「誘惑に勝てない」という自分を認めましょう。今日勝てなかったのに明日勝てるはずがありません。

たとえば、「誘惑=スマホ」なら、まずはどのタイミングでスマホを無駄に触ってしまうのか思い返してみます。勉強の合間なのか、寝る前なのか。それがわかればその時間に物理的にスマホを触らないようにすれば済む話です。

私の場合は、スマホは家のポストに入れておき、朝起きて家を出るタイミングでポストの前でスマホを見てポストに入れて登校し、帰宅するタイミングでポストの前で見てそのままポストに入れておくといったように、徹底的に身の回りからスマホをなくしました。これも「合格する」という目標を達成するためにスマホを触らないという方法を使い、そのための手段を考えたことの一例です。

合格発表の日に主役になる!

最後になりましたが、今目標に向かって頑張っている皆さんを心から尊敬します。E判定であっても目標を見失わずに諦めずにこつこつ努力すれば合格できます。
合格発表日に主役になることを夢見て、試験までの残りの期間、勉強を精一杯楽しんでください!

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