連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第115回)ー 資産除去債務③


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

*連載のねらいはこちら!

問題

有形固定資産の「除去」とは何か,説明しなさい。

解答・解説

有形固定資産の「除去」とは,有形固定資産を用役提供から除外することをいう(一時的に除外する場合を除く。)。除去の具体的な態様としては,売却,廃棄,リサイクルその他の方法による処分等が含まれるが,転用や用途変更は含まれない。
なお,有形固定資産が遊休状態になる場合は除去に該当しない。

*除去債務会計基準3項(2)
『原子力発電所を解体するには20~30年かかると言われている』

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳
4-1.棚卸資産会計①‐⑥
4-2. 棚卸資産会計⑦‐⑫
5‐1.収益認識会計①‐⑦
5₋2.収益認識会計⑧-⑫
6.リース会計①‐⑥
7.固定資産の減損①‐⑩
8.ソフトウェア会計①‐⑥
9.研究開発費会計①‐⑦
10.繰延資産①‐⑦
11.退職給付会計①‐⑥
第113回 資産除去債務①
第114回 資産除去債務②

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


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