【会計士合格体験記】使用教材を絞り込み、働きながら短答式に一発合格、退路を絶って論文式も一発合格!


M.H
(20代後半・社会人→受験専念)

<受験情報>
学習スタイル:CPA会計学院(通信)
受験歴:短答式(令和3年12月)→論文式(令和4年8月)
▶︎トップ画像は使用していたCanon電卓(本人提供)

公認会計士を目指した理由

私が公認会計士を目指した理由は、2つあります。
1つめは、積み重ねた専門知識を活用できる職業に魅力を感じたからです。
短答式試験合格までは働いていたのですが、前職では数年おきのジョブローテーションがあり、特定の分野の知識を習得することが困難でした。
専門性を身につけることができない点に将来への不安を感じ、専門家たる士業を目指しました。専門家として活躍する同級生に憧れを感じたことも目指すきっかけでした。

2つめは、会計士の業務の幅に魅力を感じたからです。経済社会の様々な場面で活用することができる会計という分野の専門家としても社会で活躍したいと考えました。会計士は監査をはじめ、多様なキャリアがあるという点も社会における会計士の需要の高さを感じました。

私の学習方法

テキスト重視

私は専門学校から配布された基本テキストと問題集にしか手を出しませんでした。
問題集・答練を解いて間違えたところをテキストにメモして一元化する。専門学校が提案するもっとも基本的な勉強方法です。多くの合格者を輩出した専門学校に従うのが最も合格への近道だと考えたからです。

しかし、基本テキストしかやらないことにはデメリットもあると考えます。オプションの講義・教材に触れないため、上位成績を収めることが難しくなる点です。私は最終的な合格を目標としていましたが、科目合格・上位合格を目指す人には別な戦略があるとは思います。

アウトプット重視

テキストを使用する際にも、ただ読むだけという勉強はしないよう意識しました。例題を毎回解いたり、目次を見て記載内容を思い出してから読んだりするなど、アウトプットを重視しました。

インプットを完璧にしてからアウトプットに臨みたい気持ちはわかりますが、「インプットとアウトプットの黄金比は3:7」という研究結果もあるそうなので、アウトプットに重きを置いた勉強は習熟度の向上に間違いないと思います。

マイルール

息抜き

会計士試験の受験期間は平均2~4年の長丁場です。その期間、ずっと全力で走り続けることは現実的ではないと思います。長距離走だからこそ、ゴールまで適宜休憩することが大切です。

私の場合は以下のペースで休憩をしていました。

社会人だった期間:短答式合格まで

私は短答式試験合格までは社会人をしながら受験勉強をしていました。
当時の勉強時間は、平日4時間、土日祝日10時間でした。ほぼ毎日勉強するようにしておりましたが、月に一度勉強をしない土日を設けたりして最低限のリラックスの時間はとるようにしていました。

受験に専念した期間:短答式合格後から

専念している以上、遊びに時間を使うのは気が引けたため、飲み会や遊びの頻度は2か月に1回程度としていました。
ただ、勉強の気持ちが乗らないときには二度寝するなど睡眠時間を多めにとり、脳を休ませるようにしていました。

やらないことを決める

私は、勉強に使うテキスト・問題集・講義を決め、その他の教材には一切手をつけませんでした。

SNSには成績優秀者で溢れ、オプションの講義・教材を使用している人も多々見かけます。長い受験期間の中で、納得できる成績をとることができず不安になることは少なくないと思います。
オプションの講義・教材が魅力的に映り、手を広げた結果、かえって基本知識の定着が疎かになってはやぶへびです。

もともと、膨大な学習範囲の試験ですから、専門学校の基本教材を完璧にすることすらままならず、本試験を迎えることになる受験生が大半だと思いますので、(上位合格狙いは除いて)手を広げないことがおすすめです。

忘れやすいポイントをメモして頻繁に見返す

私は忘れやすいポイントだけを手帳にメモしておき、毎日勉強を始める前に見直していました。たとえば、「山林・譲渡・一時は特別控除50万」みたいなちょっとしたメモです。
目に触れる回数を増やすことで忘れないように意識していました。

さいごに

幸い、短答・論文ともに一発合格することができましたが、短答式ではボーダーの+1%、論文式では偏差値53~54(模試2回・本試験)と決して成績優秀層ではありません。
そこで、具体的な勉強法よりも、私が意識していたことをこの体験記に執筆いたしました。
これから受験予定の皆さまにとって参考になれば幸いです。

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