長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)
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問題
棚卸資産の簿価切下げは,なぜ取得原価基準に属するのか?
解答・解説
取得原価基準を将来の収益を生み出す有用な原価,すなわち回収可能な原価だけを繰り越そうとする考え方であるとみれば,期末における正味売却価額が取得原価よりも下落している場合には,当該正味売却価額をもって貸借対照表価額とする評価基準は取得原価基準に属する。
*棚卸資産会計基準36項
”投資額である取得原価のうちいくら回収できそうかが大事!”
◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
3‐3.金融商品会計⑮‐⑳
第37回 棚卸資産会計①
第38回 棚卸資産会計②
第39回 棚卸資産会計③
〈執筆者紹介〉
長島 正浩(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。
*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。