連載 『会計士・税理士・簿記検定 財務会計のセンスが身につくプチドリル』(第33回)ー 金融商品会計⑱


長島 正浩(茨城キリスト教大学教授)

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問題

デリバティブ取引により生じる正味の債権債務は,なぜ時価評価するのか?

解答・解説

デリバティブ取引は,取引により生じる正味の債権又は債務の時価の変動により保有者が利益を得又は損失を被るものであり,投資者及び企業双方にとって意義を有する価値は当該正味の債権又は債務の時価に求められると考えられるから。

*金融商品会計基準88項
 ”投資のポジションは時価で見るべき!”

◎復習しましょう!
1.CF計算書
2.一株当たり当期純利益
3₋1.金融商品会計①‐⑦
3₋2.金融商品会計⑧‐⑭
第30回 金融商品会計⑮
第31回 金融商品会計⑯
第32回 金融商品会計⑰

〈執筆者紹介〉
長島 正浩
(ながしま・まさひろ)
茨城キリスト教大学経営学部教授
東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。簿記学校講師,会計事務所(監査法人),証券会社勤務を経て,専門学校,短大,大学,大学院において非常勤講師として簿記会計や企業法を担当。その後,松本大学松商短期大学部准教授を経て,現在に至る。この間35年以上にわたり,簿記検定・税理士試験・公認会計士試験の受験指導に関わっている。

*本連載は,『会計人コース』2020年1月号付録『まいにち1問ポケット財表理論』に加筆修正したものです。


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