連載|税理士・会計士・日商1級 Quizuで簿・財:基礎力チェック!(第5回)ー金融商品会計基準⑤


穂坂 治宏(税理士)

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問題 金融商品会計基準⑤

原則として期末に時価評価されないのはどれか?

① 関連会社株式
② 親会社株式
③ その他有価証券
④ 満期保有目的の債券

解答・解説

①、④ 

*有価証券は、期末評価の観点から売買目的有価証券、満期保有目的の債券並びに子会社株式及び関連会社株式に区別されます(金融商品会計基準15~18)。

このうち満期保有目的の債券は満期まで保有するため時価の変動リスクを考慮する必要がなく、また、子会社株式及び関連会社株式は、子会社の支配や関連会社への影響力の行使を目的としており、事実上の事業投資に該当するため取得原価で評価します(同16,17,71,73,74)。

◎復習しましょう!(バックナンバー)
第1回 金融商品会計基準①
第2回 金融商品会計基準②
第3回 金融商品会計基準③
第4回 金融商品会計基準④

【執筆者紹介】
穂坂 治宏
(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士(簿財法所消)。ネットスクールで簿財(標準)を担当。月刊誌「会計人コース」(現在は休刊)への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。

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note
「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。

*本連載は、「会計人コース」2019年3月号「忙しくても〈簿・財〉電卓いらずのちょい解きエクササイズ67」を大幅に加筆修正したものです。


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