会計士合格者を多数輩出! 中央大学経理研究所ってどんなところ?


みなさん、こんにちは! 「会計人コースWeb」編集部です。

大学生の人気が高まっているという「公認会計士」。聞くところによると、最近では中学生や高校生から会計士に興味をもつ人も増えているとか。

そんな会計士になるためには、公認会計士試験に合格する必要があるわけですが、医師国家試験や司法試験に並ぶ超難関試験といわれます。

そのため、独学で合格することは少し難しく、ほとんどの受験生が、大学とは別に予備校に通いながら学習しています。いわゆる「ダブルスクール」ですね。

また、大学によっては、在学中の現役合格を目指せる教育機関を設置しているところもあります。

大学の中にそのような教育機関があると、「学内ダブルスクール」ということで、通学時間・交通費ゼロで公認会計士試験の勉強をすることが可能です。費用の一部を大学が補助してくれるため、予備校に比べて受講料が安いという特徴も。

とはいえ、大学内のスクールとはどのようなものなのでしょうか。どのようなプログラムで勉強しているの? スクールの中はどんな感じ? 難関試験合格の秘訣は? 気になるところ、たくさんありますよね。

そこで今回、毎年多くの公認会計士試験合格者を輩出している「中央大学経理研究所」にお邪魔し、その全貌を明らかにしてきました!

簿記3級から公認会計士までオールインワンのプログラム

まずはじめに、中央大学経理研究所の公認会計士講座がどのようなプログラムなのか見ていきましょう!

中央大学経理研究所の公認会計士講座は、「簿記3級・2級・1級」→「短答式試験対策」→「論文式試験対策」という流れで進み、3年生8月の論文式試験の合格を目指すプログラムとなっています(公認会計士試験は例年、12月と5月に短答式試験が行われ、そのいずれかを突破すると、8月の論文式試験を受験できます)。

◆画像提供:中央大学経理研究所

ここでのポイントは、なんといっても、入学時点の習熟度にかかわらず、受講生全員が3年生8月の論文式試験の合格を目指せるということではないでしょうか。

高校時代は、商業高校に通っていたり選択科目に「簿記」があったりしないかぎり、簿記を本格的に勉強する機会はありません。

その点、中央大学経理研究所では、入門レベルの簿記3級から学習をスタートできるので、初心者でも安心して門戸をたたくことができます。

つまり、田舎の普通高校出身で、大学に入学したときに「ぼ」の字も知らなかった私でも、中央大学経理研究所に入っていたら公認会計士試験の現役合格を目指せたかも!? ということですね!

個人の進度に合わせた、わかりやすい授業

中央大学経理研究所では、テキストや問題集も同研究所が作成したものを使っています。訪問した際、ありがたいことにズラリと並べていただきました。壮観ですが、これでも一部なのだとか……。

監査論(公認会計士試験の主要科目の1つ)のテキストです。驚異の分厚さ! 中央大学経理研究所にかぎらず、公認会計士試験のテキストや問題集は特大ボリュームですよね……。

しかし、いざテキストを開いてみると、イラストを使ったわかりやすい解説がありました。このようなテキストだと、文章をただ読んで覚えるのではなく、イメージをもって理解できるので、勉強がスムーズに進められそうです♪

また、中央大学経理研究所の授業はすべてWeb配信。いつでもどこでも視聴できるため、受講生自身の習得度や生活スタイルに合わせて学習を進められるメリットがあるそうです。たしかに動画だと、早送りもできたり、わからないところがあれば何度でも見返すことができますね。

◆画像提供:中央大学経理研究所

Web授業視聴後は、教室にて確認テスト(答案練習)が行われるとのこと。この確認テストがあれば、次の授業に進む前に、いったん立ち止まって「本当に内容を理解できているのかどうか」を把握することができます。定期的に自分の習熟度を確認し、それに合わせた対策をすることは、長く勉強を続けるにあたっては必要なことですよね!

中央大学経理研究所で発見した“推し”スポット

①個人研究室

訪問した際、はじめに見学させていただいたのが、この個人研究室(いわゆる自習室)です。

9時から23時まで開室されており、1日中みっちり勉強することも可能です。ちなみに元日から開いており、「新年1発目に入室した受講生は必ず合格する」というジンクスがあるそうです。そう言われると、年明けの朝イチから勉強したくなっちゃいますよね!

個人研究室では、1人に1つ机が与えられていて、座る席は決まっています。自分だけの空間があり、周りを見渡せば同じ目標に向かって頑張る仲間の姿。勉強のモチベーションも上がりそうです♪

◆机の上は、勉強しやすいようにアレンジ。

なお、机は約300席とのこと。そう聞くと多く思えますが、実は個人研究室を使えるのは成績上位者から。「成績を上げて自習室を使いたい!」「成績をキープして自習室に残りたい!」 そんな思いも、公認会計士試験の勉強を頑張る原動力になっているのかもしれません。

◆ロッカーも与えられています。

②質問コーナー

中央大学経理研究所には「質問コーナー」が設けられています。この質問コーナーでは、会計士試験に合格した先輩たちに、授業でわからないところや勉強方法などについて聞くことができるそう。私が訪れたときも、受講生が入れ代わり立ち代わり、先輩たちに質問していました。

同じ大学に通う、年齢も近い先輩たち。困ったことがあれば、気軽に質問したり相談できる環境が整っているのはいいですよね。

③「ご自由にどうぞ」

また、中央大学経理研究所には、合格した先輩たちが後輩のために置いていったという問題やグッズがところどころに。個人的には、これも大きな目玉の1つです(なんというか「大学」っぽい!)。

個人研究室の近くには答案練習の山があり、いつでも好きなだけ問題を解くことができます。

ファイルやバインダーなども発見。科目別にプリントを分けたり、答案練習をまとめたり、あると便利なグッズです。

文房具も置かれていました。とにかく書いて書いて書きまくる受験生活。勉強しているとすぐに使いきってしまうので、余分にあると安心ですね。

合格者に魅力を聞いてみた

最後に、令和2年公認会計士試験に合格したO・Rさん(現3年生)に中央大学経理研究所の魅力を伺ったので紹介します。

中央大学経理研究所に入ってよかったと思うことは、学内に勉強できる環境があることです。通学時間がかからないため、単純に毎日の勉強時間を増やすことができ、それが公認会計士試験の合格につながりました。

周りの仲間も大学が同じなので普通の授業でも関わる機会が多くあり、切磋琢磨してモチベーションを上げることができました。

また、中央大学経理研究所が試験科目のうち一番重視しているのが「会計学」です。まだ働いていないのでわかりませんが、公認会計士として働くからには“計算“ができるかどうかは大事だと思っています。そのため、大学を卒業してからも役立つ分野に強くなることができたのはよかったです。実際、公認会計士試験でも「会計学」の配点は大きいので、試験的にも「会計学」を重視した勉強ができたことは大きな意味があったと感じています。

また、以前に会計人コースWebで「合格体験記」を書いていただいた方とも遭遇! 今は4年生となった彼にも話を聞いたところ、

・大学の中に学習環境があるので、公認会計士試験のために「缶詰め」状態になることができ、集中力を切らすことなく勉強できること

・身近なところに合格した先輩たちがいるので、気軽に質問や相談ができること

と、中央大学経理研究所の魅力を楽しそうに教えてくれました♪


中央大学経理研究所への訪問記、いかがだったでしょうか?

集中して学習できること、自分の習熟度を把握して学習を進められること、ともに高め合える仲間や気軽に質問ができる先輩が近くにいること。なにげないことですが、中央大学経理研究所が誇る高い現役合格率は、そんな環境が“カギ”となっているのかもしれません。

また、中央大学経理研究所の受講生は、仲間であり、ライバルでもあり、そして大学の友達や先輩・後輩です。たとえ過酷な受験勉強でも、受講生にとっては、「大学の仲間たちとのとっておきの思い出」にもなるのだろうなと感じました。

最後に、今回の取材を快くお引き受けいただいた中央大学経理研究所の皆さま、ありがとうございました!


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中央大学経理研究所ホームページ


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