税理士受験生応援ブロガー くまお
財務諸表論(2016年)・簿記論(2017年)・所得税法(2018年)の3科目に合格。税法科目免除のために大学院へ進学(2019年)、国税審査会へ修士論文を提出(2021年)。現在は、審査結果を待ちながら2023年の税理士登録を目標に修行中!
ブログ「税活.com」にて、税理士試験受験生を応援する記事を配信。実践的かつ役立つ内容で、多くの受験生の支持を得ている。
皆さん、こんにちは! くまおです。
私は、今年の4月から資格の大原で1月開講クラスの消費税法を受講しています。税理士試験では所得税法に合格し、その後、税法科目免除のために大学院を修了したのですが、「毎日の取引で使う消費税法の知識は必要だよ」という噂(?)を聞き、消費税法の勉強も始めました。たしかに、消費税の扱いをどうするのかは日々の取引ごとに判断が求められますね。
そんなわけで現在も、テキストに問題集、解かなきゃならない答練の束で机が埋もれてしまいそうです。この記事では、私が受験生の頃から現在も行っている「ファイリング」のコツをお伝えしますね。
今日どれを解くか悩まない! 答練の“先入先出管理法”
この方法は、『フリーター、税理士になる!』という本で著者の入江日和さんがご紹介されていたもののアレンジ版です。
<用意するもの>
・A4クリアファイル(10枚~必要な枚数)
・A4クリアファイルを入れるファイルボックス(勉強している科目の数)
<すること>
①〔問題用紙コピー・解答用紙コピー・解答解説〕を答練ごとに用意して、クリアファイルに入れます。間違ったときに何度も解き直せるように、問題用紙と解答用紙は原本ではなくコピーを用意するのがポイントです。
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② クリアファイルをファイルボックスの右側から入れていきます。
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③ 左側からクリアファイルを取り出して、答練を解きます。
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④ 間違えた問題があるなど再び解くべき答練は、解き直すために〔問題用紙コピー・解答用紙コピー・解答解説〕をクリアファイルにセットし、ファイルボックスの右側から入れます。
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⑤ 新しい答練も、同じようにファイルボックスの右側から追加します。
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⑥ もう解かない答練は、クリアファイルから外して別の場所に保管します。
たったこれだけです。ファイルボックスにある答練は、解くべきもの(間違えた答練とまだ解いていない答練)のみ。解くべき答練がどれだけあるのか、パッと見て把握することができます。今日はどの答練を解こうかな~と悩むようなムダもありません。
また、面倒でも原本のコピーとホチキス留めはクリアファイルに入れる前に完成させましょう。すぐに解くことができる状態で用意しておくことが、毎日コツコツ答練を解き続ける秘訣です。「さあ解くぞ!」というときに、コピーしてホチキス留めして……だとやる気が減少してしまうので。
ちなみに、私は珍しいクリアファイルを集めるのが趣味です。ご当地キャラのクリアファイルを見れば、「合格して必ず遊びに行くぞ!」とモチベーションアップにもつながるので一石二鳥です。
「決める」時間をなくし、スキマ時間を有効活用!
“答練の先入先出管理法”の最大のメリットは、今日どの問題を解くか「決める」という脳への負荷を軽減できることです。
意識していないだけで、私たちは毎日多くの「決める」という作業をしています。些細なことでも、数が多いと脳には負担がかかります。
「1日に2つ答練を解く」と決めたら、どれを解くかの判断は“答練の先入先出管理法”に任せてしまいましょう!
そのぶんのスキマ時間は、ミスノートで弱点の見直しをするとか、教材を音読して理論暗記をするとか、何を使って何をするかを前もって決めておくといいですね。
私は、毎日の服装まで“先入先出管理法”で決めていました。左側から順番に取って着ていたので、シャツがチェックで靴下が水玉というファッションセンスゼロな日もありました(笑)。
ミスした問題はルーズリーフを使ってファイリング
ミスノートを作っていない方向けに、ミスした問題のファイリングをおすすめします。解き終わった答練のミスした問題と解答を切り取ってルーズリーフに貼るだけ(切り貼りが面倒ならばコピーでも大丈夫!)です。そして、余白部分にミスの原因や対策を書き込みます。科目ごとに1冊のファイルを作りましょう。
答練は、解いただけでは不十分です。違う問われ方をされても、この項目は解ける、そのレベルに達するまでの練習が答練です。ミスした問題は、解いた時点で克服すべき弱点なので、なぜ間違えたのか自己分析が必要です。
このファイルがあれば、スキマ時間に見直しができますね。ルーズリーフなら用紙の差し替えも自由自在ですし、次に紹介するバインダーを使えば持ち運びもラクですよ。
ファイリングにおすすめの便利グッズ
★穴あけパンチ(カール事務器 ゲージパンチGP-2630)
2つ穴のパンチよりもこちらをおすすめする理由は、ルーズリーフと同じ26穴をあけられるからです。資格の大原の受講生にはおなじみのバインダーに綴じるテキスト、そこにミスした問題のコピーも挟みたくなりませんか?(私だけ?)
★折り返せる薄型バインダー(キングジム リングノート「テフレーヌB5」)
理論暗記も同じですが、ミスノートの見直しにはスキマ時間の活用が欠かせません。電車や横断歩道の待ち時間にサッと取り出してパッと確認するには、2つ折りにできてかさばらないバインダーが便利ですよ。上で紹介したゲージパンチを使えばコピー用紙でも挟めます。
★中とじができるホチキス(マックス ホッチくるHD-10V)
こちらはファイリングではなくて答練を解く際におすすめします。本試験の問題用紙と同じように冊子留めができるホチキスです。解き直し用にコピーした答練も必ずホチキス留めしましょう。もちろん、普通の留め方もできますので、解答用紙もホチキス留めしましょうね。
今年の試験からホチキスの持込みが禁止になりました。答案用紙のホチキス留めを外して解答し、最後に留めなおしていた受験生(私もそうです)にとって大問題ですね。答練から本試験と同じ様式で受けましょう!
今年の受験生これだけは伝えたい!
まずは先ほども述べましたが、今年からホチキスの持込みができません。決まってしまったことは仕方ないので、新しいルールに早く馴染めるようにしたいですね。
これから答練漬けの日々が続きますが、「ホチキスは持っていかない」と自分で決めてしまいましょう。答練は仮想本試験です!
ホチキスだけでなく、マスクも同じです。自宅で解く場合でも、マスクを着用して答練を受けることをおすすめします。答練は、本試験ルールに慣れる絶好の機会です。答練を受けて、本試験の環境を体験し、自分の弱点を克服していく、この地道な努力が合格をつかみます。
受験生の皆さんが本試験会場で合格答案を書けますように、心から応援しています!!
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