税理士 山口 翔
消費税法はiPadとApple Pencilメインで合格!
税理士試験は思っていたよりも時間がかかり、難易度も高くてビックリしますよね。
そんな税理士試験に合格するための一番の秘訣は、毎日継続的に勉強することです。
たとえば、「よしっ、今日は8時間勉強したぜ」と言っていても、次に勉強するのが1週間後だと、今日やった勉強の効果も薄れてしまいます。
だからこそ税理士試験は、「いかにして勉強を毎日継続するか」が大切です。
とはいっても、仕事や学校、子育てなどをするなかで、「机に向かって勉強を継続する」というのは、かなり難易度が高いこと。
私も、毎日勉強を継続しなければならないとわかっていても、日々の仕事などに疲れてしまい、「机に向かって勉強するというスタイル」では、うまくいかないことがありました。
そこで、勉強を簡単に継続するため、税理士試験の勉強をiPadとApple Pencilで行うようにしました。
「iPadで勉強するなんてふざけている」と思われるかもしれません。
それでも、税理士試験の最後の科目であった消費税法は、 通っていた資格学校の授業以外、iPadとApple Pencilのみで勉強して合格しました。
無料アプリで教材を手軽にデジタル化
iPadで勉強するためには、まず紙のテキストや問題集をPDFデータにし、それをiPadに保存する必要があります。
だからといって、「テキストなどを裁断して1枚1枚スキャナーにかける」という手間は、一切必要ありません。
Adobe Scanというアプリ(無料)を使えば、iPadだけで簡単にテキストなどをPDFデータにすることができます。
税理士試験の勉強は「同じ問題を何度も解き直す」ものなので、いきなり全ページをスキャンする必要はありません。
「とりあえず今日勉強する部分をスキャンしておこう」という気持ちで、手軽にスキャンすれば大丈夫です。
これを繰り返していくと、「いつのまにか全ページをスキャンし、全部の問題を解き終わっている」ことになります。
スキャンするときの注意点としては、「ファイルにタイトルを付けて保存する」ことと、「多少ページが歪んでも気にしない」ことです。ファイルのタイトルは、テキストのページや論点がわかるようにつけていました。
iPadで計算も理論も“寝ながら”勉強
Apple Pencilで実際に書き込みながら勉強するためにはノートアプリを使います。ノートアプリのおすすめは、Notability(有料)です。
このNotabilityは、アプリを開けばすぐに書きはじめることができるので、紙で勉強している感覚と遜色ありません。
◆スキャンしたページにApple Pencilで書き込み。
iPadでは、ペンの色も簡単に変えることができるため、学習内容を覚えやすいことも1つのメリットです。
また、iPadだとページの拡大縮小も簡単にできます。
どんな体勢でも勉強できてしまうので、私は計算問題も理論問題も、机ではなくソファに寝転がりながら解いていました。
慣れてしまえば、寝転がりながら電卓(卓上)をたたき、iPadで計算問題を解くことも難なくできるようになります。
iPadでスキマ時間も有効活用!
勉強する時間がうまくとれなくて、税理士試験を諦める。もったいないことです。
それで諦めてしまうくらいなら、iPadを使った“寝転がりながら勉強法”を試してみてください。
わざわざ机に向かわなくてもいいので、勉強が気軽にできるようになります。
また、テキストや問題集をすべてPDFデータにすることで、スキマ時間にもiPadやスマートフォンなどで勉強できるというメリットもあります。
私は、iPadを使ったことで勉強時間が増え、それによって税理士試験に合格できたと感じています。
もし、「勉強を継続できない」と悩んでいる方は、iPadを使ってみてはいかがでしょうか?
【私のオススメ】
iPad Proの12.9インチ。画面が大きく、勉強しやすいです。
ただ、一番安いiPad(Proとかではない普通のもの)でも十分に勉強できるので、iPad Proが高額だという方は、こちらも検討してみてください。
〈執筆者紹介〉
山口 翔(やまぐち・しょう)
大学卒業後、銀行に就職し、融資渉外行員として中小企業の財務分析などを行う。働きながら税理士試験に合格し、2020年7月山口翔税理士事務所を開業。税務調査・スポット相談・銀行融資を三本柱とし、ITガジェットを活用しながら業務の効率化を図る。毎日更新を続けているブログ「AUTHENTIC-SHOW」では、税理士試験の勉強法も発信中。