【働きながら公認会計士試験に一発合格した3つのポイント】第2回:勉強を「当たり前のこと」にする


和田 龍馬
(令和2年度公認会計士試験合格者)

私は正社員として働きながら、日商簿記3級から1級までの勉強を約1年間、その後、公認会計士試験の勉強を開始し、約1年間で一発合格を果たしました。

この【働きながら公認会計士試験に一発合格した3つのポイント】では、3回に分けて、公認会計士試験の合格に直結したと考えるポイントをご紹介します。

第1回では、日商簿記を通じて土台をつくる大切さをお話ししました。第2回のテーマは、「勉強を『当たり前のこと』にする」です。

「会計士に興味がある」「これから勉強してみようかな」という社会人の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

【私のプロフィール】
・2020年8月短答、2020年11月論文に合格
・官公庁系機関に事務職として勤務する20代独身男性
・試験勉強は平日2時間、休日8時間
・公認会計士試験、日商簿記1級ではTACの通信講座を利用
・日商簿記3級、2級は独学(TACの教材を使用)

「寝たい」「休みたい」に打ち勝つには?

会計士試験の勉強は、基本的に数ヶ月で終わることはなく、継続的な勉強が必要です。特に、学生や専念生に比べて、勉強時間が不足してしまう社会人は、少しでもよいので、毎日勉強を続けることが必須となります。

しかし、社会人はどうしても勤務前後に勉強するしかありません。勤務前、朝に勉強するためには早起きしなければならず、勤務後、夜に勉強するためには疲れた体に鞭打つ必要があります。

もう少し寝たい、疲れたから早く休みたい、こういった誘惑が生まれることもあるでしょう。そんな誘惑に負けないようにするためには、勉強を習慣化してしまうことがオススメです。

「習慣化」とは、食事後に歯を磨くように、少し早く起きての勉強や勤務後の勉強を、「当たり前のこと」としてこなせるようにすることです。そうすることで、誘惑に関係なく体が自然と机に向かい、毎日勉強する状態を作っていきます。

まずは30分からはじめよう!

ただ、「習慣化」といっても、社会人となり、勉強から離れてしまっている人がほとんどだと思います。その状態から、いきなり長時間の勉強を習慣とすることは至難の業。

かくいう私も、同じように勉強から離れていたため、日商簿記3級を勉強しはじめたときは、とにかく苦痛でした。しかし、朝30分だけ早く起きて勉強するルーティーンをなんとか続けたことで、徐々にその生活が当たり前になっていきました。

2級に挑む頃には、30分だけでは試験までに勉強が間に合わず、朝の勉強時間が1時間に。さらに1級では、朝だけでは足りなくなり、勤務後にも1時間勉強するようになりました。

結果として、平日に少なくとも2時間勉強することが当たり前の状態で、会計士試験の勉強を開始できました。

1日10時間の勉強を集中して行うのではなく、1日2~3時間の勉強を継続すること、これが社会人受験生に問われるスキルだと考えています。まずは30分からでよいので、勉強を継続して行い、少しずつ勉強時間を増やしていきましょう。

第3回では、私が普段から実践していた勉強方法についてご紹介します。ぜひ、最後までご覧いただければ幸いです。

第3回:丸暗記ではなく「納得感」を重視


関連記事

ページ上部へ戻る