【働きながら公認会計士試験に一発合格した3つのポイント】第3回:丸暗記ではなく「納得感」を重視


和田 龍馬
(令和2年公認会計士試験合格者)

私は正社員として働きながら、日商簿記3級から1級までの勉強を約1年間、その後、公認会計士試験の勉強を開始し、約1年間で一発合格を果たしました。

この【働きながら公認会計士試験に一発合格した3つのポイント】では、3回に分けて、公認会計士試験の合格に直結したと考えるポイントをご紹介させていただきます。

第1回では、日商簿記を通じて土台をつくる大切さを、第2回では、勉強を習慣化させるコツをお話ししました。最後となる第3回のテーマは、「丸暗記ではなく『納得感』を重視」です。

「会計士に興味がある」「これから勉強してみようかな」という社会人の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

【私のプロフィール】
・2020年8月短答、2020年11月論文に合格
・官公庁系機関に事務職として勤務する20代独身男性
・試験勉強は平日2時間、休日8時間
・公認会計士試験、日商簿記1級ではTACの通信講座を利用
・日商簿記3級、2級は独学(TACの教材を使用)

社会人だからこそ「納得感」が大事!

会計士試験の試験範囲は広範囲にわたることから、暗記すべき量も相当なもの。学生であれば、「若さに任せて丸暗記」という手法も考えられますが、私をはじめ、学生時代と比較して丸暗記が難しくなっている社会人には、「納得感重視の勉強」をオススメします。

丸暗記は、極端に言ってしまえば、機械的に一言一句を暗記することであり、短答式試験までは、ある程度効果的です。ただし、思考力や応用力が問われる論文式試験では、別の対策が必要になるでしょうし、また、記憶を維持するために相応のメンテナンス時間も必要となります。

一方、「納得感重視の勉強」とは、文字どおり一つひとつの論点に対する納得感を重視する勉強です。計算では、「なぜその処理を行うのか」「なぜその計算方法で求めるのか」について、テキストの内容や講師の説明、または自分なりの解釈を通して、納得するまで考えます。

理論では、論理の流れを納得するまで考えます。理論には、用語の定義など、「理解する/しない」以前のものもありますが、それも語呂合わせやこじつけなどを駆使し、自分なりに納得したうえで暗記を行います。

この点でいうと、予備校の講義は、受講生が納得感を得られるよう、かみ砕いた説明をしていることが多いです。そのため私は、予備校(TACを利用していました)の講義を受ける際は、講師の説明を聞き逃さないようにし、自分が「納得できる」と感じた点についてはテキストに書き込む、というスタイルをとっていました。

一つひとつの論点に対して納得感を得るためには、やや時間はかかってしまいますが、機械的な丸暗記では、記憶のメンテナンスや応用力をつけるのに時間がかかることを考えると、総合的には効率がよい勉強方法といえます。特に、論理的な思考を日々求められる社会人にとっては、とっつきやすい勉強方法かもしれません。

メッセージ

今さら言うまでもありませんが、公認会計士試験は非常に難しい試験です。気が遠くなるような勉強時間が必要であり、受験生活も長期にわたります。必然的に、時間を自由に使える学生や専念生が合格者の大半を占めます。社会人として受験し合格することは、不可能ではないにしろ、やはり茨の道といえるでしょう。

ここまで【働きながら公認会計士試験に一発合格した3つのポイント】をご覧いただいた皆さまは、たとえ過酷な試験でも、合格を勝ち取ろうとする確固たる強い意志がある方々なのだと思います。そんな社会人受験生の皆さまが、公認会計士試験で合格を勝ち取ることを、心から応援しています。


この記事を読んだ方に、編集部からオススメ☆


著者:石動 龍
定価:1,650円(税込)
発行日:2016/01/22
A5判 / 164頁
ISBN:978-4-502-17451-3

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