【会計人ペディア】税理士試験の試験制度と勉強時間は?


こんにちは、編集部です。
「会計人コースWeb」では、簿記検定や税理士試験、公認会計士試験など、“会計系資格”の受験に役立つ情報を提供しています。
この「会計人ペディア」は、読者の皆さんの「そもそも○○って何だろう?」という“ちょっとしたギモン”に応えるコーナーです。
これまでの取材や蓄積されてきた情報をもとに、編集部が率直にお答えします!
もし、「こんなことが知りたい」というテーマがありましたら、編集部までご意見をお寄せください♪

税理士になるためには?

税理士の資格を得るためには、大きく分けて3つのルートがあります。

税理士試験に合格すること(免除制度もあります。)

税務職員等としての実務経験があること(諸々の条件があります。)

弁護士または公認会計士であること(資格保有者も含みます。)

このうち、税理士試験に合格するルートでは、2年の実務経験も必要です。これらの条件をクリアすることで、晴れて税理士として登録、活動できます。

税理士試験とは

税理士試験は、例年8月に1回あります。

特徴は、科目合格制です。全11科目あるうち5科目に合格する必要がありますが、いっぺんに合格しなくても大丈夫です。科目合格に有効期限はないので、毎年1科目ずつ受験することもできます。

必修科目:簿記論・財務諸表論

選択必修科目(いずれか1科目):所得税法・法人税法

選択科目(必修科目と合わせて5科目になるように):相続税法・消費税法・国税徴収法・酒税法・住民税・事業税・固定資産税

免除制度もある!

税理士試験には、いくつかの免除制度があります。

このうち、大学院ルートというのは、大学院を修了し、研究内容(修士論文)が国税審議会に認められれば、大学院での選考内容によって、税法科目であれば2科目、会計学科目であれば1科目に合格したものとみなされ試験が免除になるというものです。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

合格するまでに必要な勉強時間は?

多くの専門学校やネットで必要な勉強時間を挙げています。

たとえば、多くの税理士受験生が通うTACでは、以下のような時間を目安としています。

法人税法、所得税法…600時間
簿記論、財務諸表論、相続税法…450時間
消費税法…350時間
固定資産税…250時間、
事業税、住民税…200時間
酒税法、国税徴収法…150時間

これはとても参考になります。

ただし、「理論の暗記時間などは個人差が大きいので含まない」と注意書きがありますので、もっとかかるということが予想されます。

人によって、かかる時間も年数も大きく差があるのが税理士試験です。

たとえば、『税理士試験 この勉強法がすごい!』の吉岡のんさんは、わずか3年半で5科目合格しています。大学時代はキラキラの学生生活を潔く諦め、1日13.5時間、受験専念時代は1日17時間も勉強したそうです。

簿記3級に満点合格し、はじめて達成感を感じた勢いで突っ走ったといいます。

同書籍内では、3人の合格者へのインタビューも掲載されています。そのうちの1人、コージ先生は働きながらの受験で10年以上かかったそうです。コージ先生は「生活環境や受験環境で、思うように勉強ができないこともありますが、諦めなければいつか合格できる」とコメントされています。

税理士という資格は、それだけの追い続ける魅力があるものなのだと思います。


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