大きなミスに気づいたときの訂正方法は決めておく
すでに何行も書いた理論の文章が間違っていて,大部分を書き直さなくてはいけないという事態で、訂正と書き直しをどうやるかを決めておくことも,焦りを封じて合格確率を1%でも上げるために大事なことです。
私がこうやると決めていた方法は,基本的には黒ボールペンで解答し,間違えた箇所は同様に黒ボールペンで二重線を引き訂正し,その下のすき間に小さい字で,正しい解答を青のボールペンを使って書くという方法です。実際に本試験でも数行直す必要が出てきたのですが,訂正の仕方を決めていたことで,落ち着いて対処できました。
本試験は,もう強気でいく
簡単に答えられる箇所,少し踏み込めば答えられるところは的確に正答を答え,誰にもわからない難しいものは答えなくても良いのが基本的な税理士試験の解答テクニックかと思います。それをやるためには,それなりの難しさの問題ならば,難なく答えられると自負すると同時に,自分ができない問題なら他の誰もできないと考えることが必要です。これをもって,強気でいくスタンスになります。
1%を積み重ねることで,自信につながる。合格に近づく。
ここまで,本試験の当日に向けて,1%でも合格の確率を上げるためにできることを,事前準備,訂正のしかた,試験に向き合うスタンスという3つを紹介しました。いずれも,合格するためにできることだと思い,私が実際に取り組んできたことです。いずれも,本試験で問題に向き合うなかで大敵となる,焦りや迷いを封じるためにできることです。ぜひ,取り入れられることは取り組んでみていただければと思います。
この記事は『会計人コース』8月号の記事を抜粋したものです。全文をお読みになりたい方はこちらから。
【プロフィール】
野田翔一
税理士
1985年9月4日生まれ。法人・個人へのクラウド会計ソフトの導入やキャッシュレス取引を推進することによるシンプルな経理効率の提案が得意。ライフワークは、週末の畑しごと、週2で通う空手の稽古やランニングなど体を動かすこと。日々、多くの本を読むことで知識の習得が日課。シンプルに物事を考え、穏やかに過ごすことを信条としている。家族は妻と2人の娘、猫のちびとの5人暮らしである。不定期にブログを更新している。https://zeirishi-noda-blog.com/