変化する者が会計を制す


川野 克典

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がようやく終息に向かいつつある。
 やや不謹慎かもしれないが、ウイルスから学んでみたい。

1 ウイルスとは何か

 報道等でウイルスについて理解している人も多いと思うが、少しおさらいしておこう。

 ウイルスは、細胞質を持たず、基本的にはタンパク質と核酸からなる粒子であり、ウイルス粒子内には基本的にDNAか、RNAのどちらか片方だけしかない。
 代謝系を持たず、自己増殖できないため、他生物の細胞に寄生することで増殖できる。
 単体では増殖できないので、非生物に分類されることがある。
 非常に小さく、可視光線の波長より小さいので、色がない。
 色が付いている写真は着色している。
 ウイルスの電子顕微鏡を見ると、新世紀エヴァンゲリオンに出てくる謎の敵「使徒」のような形をしているウイルスもあって興味をそそられる。

2 ウイルス流行の歴史

 人類の歴史は感染症との戦いでもある。
 いわゆる1918~1919年のスペイン風邪は、世界中で5,000万人、一説には1億人の死者を出したが、いわゆる風邪ではなく、後にインフルエンザA/H1N1亜型ウイルスであることが明らかになっている。
 その後も、1957~1958年のアジアインフルエンザ、1968~1969年の香港インフルエンザ、最近では、2002~2003年の重症急性呼吸器症候群SARS、2012年の中東呼吸器症候群(MERS)とウイルス感染症の流行は繰り返されている。

3 なぜ流行は繰り返されるのか?

 なぜ人類はこのシンプルな構造であるウイルスを克服できないのであろうか。
 それはウイルスの構造が頻繁に変化するからである。
 変化するため、発病をおさえる抵抗力である人間の免疫が機能しない。
 ワクチン開発、新薬の開発が追い付かないのである。
 実はウイルスは私たちの身近に無数に存在し、無数の変化を繰り返している。
 その中から、人間に感染し、感染症を引き起すウイルスが生まれてくる。
 ウイルスの流行は、このウイルスの変化の結果である。


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