問 題
当社では,減損会計の適用において,共用資産の帳簿価額を各資産グループに配分する方法を採用している。次の〔資料〕に基づき,下記の問に答えなさい。計算に当たっては百万円未満の金額を四捨五入すること。
問1 減損損失の計上に関する整理仕訳を示しなさい。
問2 減損損失計上後の共用資産の帳簿価額はいくらか求めなさい。
〔資料〕
1.資産グループA,B,C,Dの帳簿価額は,それぞれ100百万円,120百万円,150百万円,200百万円であり,これらの資産グループに関する共用資産の帳簿価額は200百万円である。
2.共用資産の帳簿価額を各資産グループに配分する配賦割合は,それぞれ10%,20%,30%,40%である。
3.共用資産の帳簿価額配分後の資産グループA,C,Dに減損の兆候があり,Bには減損の兆候がなかった。
4.共用資産の帳簿価額配分後の各資産グループの割引前将来キャッシュ・フローは,それぞれ130百万円,160百万円,190百万円,210百万円である。
5.共用資産の帳簿価額配分後の各資産グループの回収可能価額は,それぞれ110百万円,140百万円,150百万円,150百万円である。
6.減損損失は,帳簿価額に基づき資産グループと共用資産に配分する。
〔平成27年第Ⅱ回短答式問題21・改題〕
<ヒント>
減損損失を認識すべき資産グループについて,回収可能価額まで減額した減損損失を計上した後に,もとの資産グループの帳簿価額と共用資産の帳簿価額の比率で配分する。