つぶ問10-1(簿記論)―連結、のれん


【解答】


【解説】(金額の単位:円)

 連結財務諸表作成手続きから、資本連結について出題しました。①投資と資本の相殺消去と、②非支配株主持分への振替という2種類の手続きをマスターしましょう。

 なお、解答の連結貸借対照表は、P社およびS社のB/Sを単純合算した上で、以下の修正仕訳を反映すれば作成できます。

●土地の時価評価

 S社の土地の時価20,000-簿価17,000=3,000

●資本連結

① 投資と資本の相殺消去(80%)

 借方の金額は、各項目の総額×80%で計算します。評価差額を忘れないように注意しましょう。また、貸方の利益剰余金は負ののれん発生益です。連結B/Sの借方に空欄があるからといって、のれんが生じるわけではないという点も、解答の際に注意しなければならないポイントです。

② 非支配株主持分への振替(20%)

 借方の金額は、各項目の総額×20%で計算します。非支配株主持分に係るのれんは計上されません。

つぶ問は、2018年9月号~2019年8月号までの連載「独学合格プロジェクト 簿記論・財務諸表論」(中村英敏・中央大学准教授/小阪敬志・日本大学准教授)に連動した問題です。つぶ問の出題に関係するバックナンバーはこちらから購入することができます。


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