つぶ問８－４（財務諸表論）―特商、工事収益、新収益認識

【解答】

（問１）
　収益会計基準では、収益認識は約束した財またはサービスの顧客への移転を当該財またはサービスと交換に企業が権利を得ると見込む対価の額で描写するように、行われるべきと考えられている。この考え方に基づき、企業は約束した財またはサービスを顧客に移転することにより履行義務を充足した時にまたは充足するにつれて、収益を認識することとなる。顧客が財またはサービスに対する支配を獲得した時または獲得するにつれて、当該財またはサービスが顧客に移転する。（216字）

（問２）
（A）契約
（B）履行義務
（C）取引価格
（D）充足

【解説】

　収益会計基準の基本的な内容について問う問題です。収益会計基準そのものの内容について出題される可能性はあまり高くはないものと考えられますが、本問で扱った程度の基本的な事項は押さえておくとよいでしょう。

（問１）
　収益会計基準の16項および35項の内容です。収益の認識が「履行義務の充足」に根拠づけられているという点を意識しておきましょう。

（問２）
　5つのステップについての語句穴埋め問題です。基準の文言の中でもキーワードを問うた問題ですが、空欄だけを押さえるのではなく、5つのステップの流れを把握できるようにしておきましょう。

つぶ問は、2018年9月号～2019年8月号までの連載「独学合格プロジェクト　簿記論・財務諸表論」（中村英敏・中央大学准教授／小阪敬志・日本大学准教授）に連動した問題です。つぶ問の出題に関係するバックナンバーはこちらから購入することができます。

【つぶ問】一覧
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