【会計士合格体験記】合格体験記や講師の学習相談を参考に「正しい勉強の方向性」を知り、在学中合格達成!


すぷらうと(大学生)

【受験情報】
・受験履歴:2024年5月短答× 2024年12月短答〇 2025年論文〇 
・受験スタイル:大手予備校(通信)
▶サムネイルはお気に入りの問題集・文房具

はじめに

令和7年公認会計士試験に、大学在学中に合格することが出来ました、すぷらうとと申します。

私は受験生時代、勉強法を模索する中でこの「会計人コースWeb」に掲載されている合格体験記を参考にさせていただきました。

私の体験記も、これから会計士試験に挑戦される方や、伸び悩んでいる方の一助になれば幸いです。

受験生活でやって良かったこと

「正しい勉強の方向性を知る」こと

勉強を始めてまず私が意識したのは、「正しい勉強の方向性を知る」ことです。試験を制するためには、正しい努力の方向性×努力の絶対量が必要であり、がむしゃらに努力をするだけではなく、どの方向に努力をするかが大切だと考えたからです。特に論文期は、この点を強く意識して取り組みました。

私は、2024年12月の短答式試験、2025年8月の論文式試験に合格した、いわゆる「12→8合格勢」です。短答直後にすぐに切り替えて論文の勉強を開始できれば良かったものの、短答が終わった直後は気が抜けてしまい、大学の期末試験も重なったことで、2月上旬まで本格的に論文対策に着手することが出来ませんでした。
この時期に実際に取り組めていたのは、財務会計の計算と管理会計の計算の論文用の問題集に少し触れる程度で、論文期のスタートは少し遅れてしまいました。

しかし、私はこの時期に、徹底的な情報収集に注力していました。
講師への学習相談、論文用オープン面談への参加、合格者のnoteやXでの勉強法の投稿を読むことなどによって情報収集し、自分に合った勉強法を模索しました。
この時に「会計人コースWeb」に掲載されている合格体験記も参考にさせていただきました。

その結果、論文初学でありながらも、勉強の方向性を大きく誤ることなく、論文の勉強を本格的に開始してからは着実に実力を伸ばすことが出来たと感じています。

自分なりの勉強法を確立することも当然大切ですが、私が勉強法に関する情報収集を重視した理由としては、講師はこの試験の「プロ」、合格者はこの試験の「成功者」であり、ゼロから自分一人で勉強法を模索するよりも、「プロ」や「成功者」の方法を参考にした方が、努力の方向性を誤りにくいと考えたからです。

ただし、情報収集する上で一つ大切にしていたのは、講師や合格者の勉強法がそのまま自分にとっての最適解とは限らないということです。そのため、まずは様々な勉強法を試してみるという姿勢を大切にしていました。

講師への学習相談については、私は論文期になってから初めて本格的に活用しましたが、振り返ってみると、短答期からもっと積極的に活用しておけば良かったと感じています。
論文期には、1人の講師の方に定期的に担当していただき、継続して学習相談を行っていました。論文期は各科目のバランスを取りながら勉強を進めていくことが重要な時期だと感じたので、同じ講師の方から継続的に助言をいただけたことは、勉強の方向性を誤らないために非常に役立ちました。

私は学習相談をZoomで行っていましたが、合格発表後の予備校の祝賀会で、学習相談を担当してくださっていた講師の方と初めて直接お会いすることが出来、直接感謝の気持ちをお伝えできたことも、良い思い出となりました。

一方で、私は人見知りな性格のため、他の講師の方に相談したり添削をお願いしたりすることに対して、中々勇気が出ませんでした。各科目について他の講師やチューターの方にももっと積極的に相談しても良かったのかもしれないと感じています。

時間を管理すること

また、私が受験生時代全体を通して特に意識していたのは、勉強を感覚で行うのではなく、管理することです。

まず、日々のタスクはGoogle Keepを用いてToDoリストとして管理していました。今日やるべきこと、今週中に終わらせるべきことを常に見える化することで、「何をすれば良いのかわからない」という状態を作らないようにしていました。

勉強時間についても、基本的には時間を測って記録していました。時間記録には、前半はStudyplus、後半はYPTというツールを使用しました。測らない時期もありましたが、やはり時間を測ることで自分の努力量が可視化され、モチベーションの維持につながったと感じています。

勉強計画は、①答練・模試・本試験等の大きな期限を決める、②その期限までに「どの科目で何点取りたいか」という具体的な目標を設定する、③その目標を達成するために必要な作業をすべて書き出す、④それを週単位、日単位へと細分化する、という流れで立てていました。日々のスケジュール管理にはタイムツリーを活用し、講義や答練の予定などもタイムツリーで管理していました。私は追い込まれた方がやる気が出る性格だったので勉強計画は「実際的生産能力」で立てていましたが、達成できなかった際にモチベーションが下がるリスクもあるため、自分の性格に応じて「期待実際操業度」や「平均操業度」で立てる等計画の立て方を調整することも大切だと感じています。

モチベーション管理

モチベーション管理も工夫していました。日々の勉強では、まず得意科目や講義など「取りかかりやすいもの」で勢いをつけ、その後に心理的ハードルの高い科目へ移るという順番を意識していました。

また、「一番やる気が起きない科目」に取り組む時間帯もあらかじめ決めていました。私にとって苦手科目である監査論は、お風呂の中で湯船に浸かりながら勉強していました。入浴時間は、短答期には監査論のテキストを読む時間、論文期には監査論の論証を覚える時間として活用していました。リラックスした状態の方が記憶に残りやすく、効率的に暗記できたと感じています。また、移動時間などの隙間時間も活用しており、大学や自習室、図書館へ向かう途中の時間には、財務会計の理論の問題集を解くなど、時間帯ごとに取り組む内容をあらかじめ決めていました。

さらに、本試験後や合格後にやりたいこと、購入したいもの、行きたい場所を書きだしたり、監査法人について調べたり、監査法人のオフィスツアーのイベントに参加したりして、将来の自分を具体的にイメージすることもモチベーションの維持に役立ちました。また、ここまで終わったら「〇〇を食べる」「〇〇を観る」といったご褒美ルールを設け、勉強モードと休憩モードを意識的に切り替えていました。

計算科目と理論科目の勉強で意識していたこと

また、計算科目と理論科目を勉強する上で意識していたことについては、以下の通りです。

計算科目

計算科目については、回転数が進むにつれて、複数の要素を内包している問題だけを回転対象にすることで、効率的に幅広い論点を復習できるようにしていました。例えば、財務会計計算のテキストにおいて、連結の棚卸資産の未実現利益の消去では税効果なしの例題と税効果ありの例題が掲載されていました。最初はどちらの例題も復習しましたが、税効果ありの例題を解けば、税効果なしの例題を飛ばしても、棚卸資産の未実現利益の消去の考え方と税効果の考え方を両方復習できたため、回転数が進むにつれて税効果なしの例題を回転対象から除き税効果ありの例題のみを回転対象とするといった具合にしていました。

また、間違えた箇所を分野別にまとめた「ポイント集」を作成し、自分の言葉でミスの内容を言語化していました。自分の言葉でミスの内容を言語化することは、そのミスについてアウトプットを行っているのと同じであり、この作業が大切だったと感じています。ポイント集は答練や模試、本試験の直前には必ず一通り目を通して、「自分が間違えやすいポイント」を頭に入れた状態で臨むようにしていました。そうすることで、問題を解いている最中に「あ、これは自分がよく間違える箇所だ」と気づけるようになり、ケアレスミスを大きく減らすことができました。2回以上間違えた箇所についてはマーカーを引き、特に注意すべきポイントとして強く意識できるようにしていました。

理論科目

理論科目については、短答期にはテキストを回転する際に毎回、重視して読むポイントを変えて読んでいました。例えば、企業法では、1回目は理解を重視して読む、2回目は問題集や過去問の引っ掛け部分を意識して読む、3回目は表を使いながら横の繋がり(取締役会と監査役会の違い等)を重視して読む、4回目は判例を重視して読むといった具合にしました。回転する毎に読み方を変えることで、同じテキストでも毎回新たな発見があり、想定外の引っ掛けにも比較的対応できるようになりました。

論文期には、まずロジックの理解を重視し、「なぜこの表現になるのか」「どの論証と構造が共通しているのか」を考えながら学習しました。その上で、何も見ずに論証を思い出す訓練を繰り返しました。論文用の問題集やテキストの各分野の目次のページなどを活用し、想起を意識して学習していました。また、法令基準集を日常的に引く練習を行い、本番でも問題と関連する基準や条文を迷わず引ける状態を作っていました。

合格の決め手は「本番で出し切るための準備」を行ったこと

私が合格できた一番の要因は、実力をつけるだけではなく「本番で力を出し切るための準備」を行ったことだと思っています。特に意識していたのは、以下の3点です。

「私は落ちる訳がない」と思いこむ

1点目は、メンタル管理の一環として、「私は落ちる訳がない」と思い込むことです。「ここまでやってきたのだから、落ちる訳がない」と、あえて強気に自分に言い聞かせることで、気持ちを安定させていました。本試験の数日前からは、模試や答練の判定がかかれた画像をスマホの待ち受け画面に設定していました。

私は昔から本番に弱いと自覚していたため、日頃から「余裕を持って合格できる水準」を目指して勉強することを心掛けていました。その結果、合格した短答期の直前答練と短答模試は5回とも全て総合A判定、論文期の模試も2回とも総合A判定という状態で本番を迎えました。

そのため、私のこの「思い込み」は決して根拠のないものではなく、積み重ねてきた努力に裏付けられた根拠のあるものでした。この根拠ある「思い込み」のおかげで、試験本番も「いつも通りで大丈夫だ」と自信を持って問題に向き合うことが出来たのだと思います。

「最後の1分1秒まで諦めない」という姿勢

2点目は、「最後の1分1秒まで諦めない」という姿勢を持って本試験に臨むことです。短答式試験では、たった1問の差で合否が分かれることは決して珍しくありません。後述しますが、私自身も実際に1問差で短答不合格となった経験があります。また、論文式試験においても、1問の出来が偏差値に与える影響は大きいと感じています。

だからこそ、たった1問のためにこれまで積み重ねてきた自分の努力を無駄にしないよう、合格した際の短答式試験と論文式試験の本番では、最後の最後まで集中力を切らさないことを強く意識していました。

体調管理

3点目は体調管理を徹底することです。

不合格となった2024年5月の短答式試験では、試験の1週間ほど前から体調を崩してしまいました。無理をして受験したものの、財務会計の途中で体調が悪化し、30分(当時の財務会計の試験時間2時間中)を残して途中退出してしまいました。結果はボーダー78%に対して、77.6%。わずか0.4%、点数にすると2点、あと1問届かず、不合格となりました。

論文式試験にも合格した今となっては笑い話ですが、当時は「あと30分、諦めずに解いていれば合格していたのに」と、悔やんでも悔やみきれませんでした。

この不合格により、2024年8月論文へのチャンスを失ったのは当然のこと、自己嫌悪から約2カ月間、勉強が手につかなくなるほど落ち込みました。

この経験から、私は「日頃の勉強をどれだけ頑張ろうと、体調を崩せば意味がない」ということを強く学びました。それ以降は、勉強だけでなく、睡眠・食事・生活リズムまで含めて試験勉強だと考えるようになり、体調管理を最優先事項として取り組むようになりました。

おわりに  

長くなりましたが、私の体験記を最後まで読んでくださりありがとうございます。

勉強方法の最適解は人それぞれ、合格までの道のりも十人十色だと思います。

この体験記を読んでくださった会計士受験生の皆さんが、各々の方法で努力を積み重ねて無事に合格されることを陰ながら応援しています。


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