今年の税理士試験【財務諸表論】はどうだった?受験生33人に聞きました!


8月5日〜7日に令和7年度税理士試験が実施されました。すでに会計人コースWebでも財務諸表論に関する講評記事を公開しています。

また、国税庁ホームページでは、税理士試験(全科目)の試験問題・答案用紙に加え、「令和7年度(第75回)税理士試験出題のポイント」が公表されています。この「出題のポイント」は本試験に関する貴重な情報なので、今後、受験予定の方もしっかり目を通しておくことをオススメします。

とはいえ、特にはじめての場合では、どういったポイントを押さえるとよいかが掴みにくいもの。そんな時は、「かえる先生に聞く! 税理士試験「出題のポイント」から何がわかる⁉︎」をぜひ参考にしてください。

早いもので9月中旬となり、次年度の受験に向けて学習を始めた人も多いのではないでしょうか。

そんな今、「会計人コースWeb」が今年の税理士試験直後から実施した読者アンケートをもとに、簿記論・財務諸表論・税法科目にカテゴライズして、受験生のリアルな声をお届けします!(随時掲載予定)

なお、複数科目を受験した方の回答については、該当科目の内容をピックアップしてまとめています。

今年受験された人はもちろん、来年の税理士試験を受験予定の人も、ぜひ参考にしてください!

今年は財務諸表論の受験、何回目?

今回の読者アンケートでは、財務諸表論を受験した33名の方に回答をいただきました。

まずは「今年の財務諸表論受験が何回目か」をお聞きしたところ、複数回受験の方が多いという結果になりました。

(会計人コースWeb読者アンケート(2024年8月6日〜20日実施)結果から編集部作成)

本試験の「感想」や「手応え」はどうだった?

財務諸表論の本試験について、受験直後の感想や手応えをお聞きしたところ、昨年は「難しかった」「計算問題のボリュームが多かった」という感想が目立ちましたが、今年は「昨年に比べて易しかった」「その分ケアレスミスが命取り」という声が多くありました。

・問題量は多かったですが、昨年に比べてベタ書きの問題も多く、かなり難易度が下がっていて解きやすかったです。また、TACの予想がズバリ的中していて、事前に解いた問題がたくさん出題されました。昨年に引き続き今年もTAC生の勝利年だなと感じました。(しろくま)

・ケアレスミスはありますが全問の解答を埋めることはできたので、ある程度の手ごたえはありました。(Ref)

・去年に比較して、問題は易化したのは間違いない。特に第三問の問題構成や出題の仕方がひねりがなく、いわゆる良問であったと解釈しています。(社会人との両立さん)

・簡単な問題の集合体だったので、とにかく計算ミスをしないように気をつけた(そのため理論に書きそびれた箇所がある)。(八段下)

・ボーダーは超えたと感じましたが、平均点はあがると感じたため、合格ライン次第だと感じました。(なんちー)

・計算問題は相当易しかったと感じています。理論も例年に比べれば易しかった感じですが、いかんせん理論の勉強(暗記)が苦手なので、結果は厳しいだろうと感じています。(zurosu)

・昨年に比べて問題数が少なめで難易度も普通だった。ケアレスミスが多かったから、恐らく合格点も高めになるように思うので厳しい感じです。(おっさん)

・去年に比べ簡単だったので高得点勝負になる、ケアレスミスが響くと思いました(aki)

・計算は、第74回試験と比較しても分量、問題内容が平易だったと感じました。理論については、計算させる問いがあったり、記述する問いは、一部を除き、平易なものだったと感じました。(こば)

・理論は記述以外はほぼ分かりました、記述もそこそこに書けて30分くらいで総合問題へ総合も昨年と比べかなり簡単に感じました。税効果等、最初から捨ててしまいましたがやれば取れてたかなと感じました、時間が余るくらいで転記忘れがないかなど見直しが出来たくらいでした。ボーダーラインは高いと思います。(さく)

「解けた問題」と「難しかった問題」はどれ?

財務諸表論の本試験について、どの問題が解けたか、難しかったかをお聞きしたところ、「全体的に易しかった」という意見が圧倒的多数でした。

・今年は平易な問題が多く、時間内に全部解くことができました。(しろくま)

・問2(2)について、法定相続分の計算がでてきたことに面食らいました。回答することはできたものの相続税の勉強を一切していない人には厳しいだろうなと感じました。(Ref)

・雑収入と支払利息は難しかったが、いわゆる捨て問と理解しています。(社会人との両立さん)

・ソフトウェア償却費と研究開発費を算出する問題の解釈が難しかったです。(aki)

・全体的に解けない問題はなかったです。ただ、雰囲気にのまれてしまい、ミスを多発してしまいました。(MA)

・基本的には全ての問題が解けました。第3問も、比較的手が出やすかったです。(推しとの思い出繰延資産)

・難しい問題は、第1問の資産除去債務に関する記述(AとB)2か所と、収益認識基準に関する記述。第2問はソフトウェアに関する計算問題。第3問の船積基準に関する問題は少し悩んだが、落ち着けば対応可能だった。簡単な問題が多かったが、第3問の器具備品を「税込経理」で処理するミスを犯してしまったり、取りこぼしもあった。(CJX)

・第1問の支配の説明と第3問の借入金の経過利息計算、雑収入が難しかった。上記以外は複数凡ミスしたため間違ったものの、理解していた知識で十分対応できた問題だった。(なん)

・資産除去債務で、引当金処理の説明、収益認識基準の資産に対する支配の説明の記述する問いが難しかったと感じました。(こば)

財務諸表論の本試験に関するアンケート結果は参考になりましたか。
これから受験勉強を始める人は、ここからヒントを見つけていただけると嬉しいです!

――読者アンケートにご協力いただいた皆さま、本試験直後のお疲れのところにも関わらず、誠にありがとうございました!!


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