【会計士合格体験記】3度目の論文式試験で合格!回り道は決して無駄にはならない。監査法人の就活で得たものとは
- 2025/3/17
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うりぼー
(25歳、滋賀大学卒業後、受験専念)
〈受験情報〉
・学習スタイル:CPA会計学院(通信)
・受験歴:短答式(令和4年5月)→論文式(令和6年8月)
▶トップ画像は2度目の論文式試験に不合格になった後、モチベーションを上げるために勉強机に並べた書籍(本人提供)
はじめに
はじめまして、うりぼーです。大学では経済学部に所属し、金融と会計を専攻していました。
通学には片道2時間をかけ、学業と部活に励み、帰宅後は家事をこなし、多忙な日々を過ごしていました。
そんな中で大学2回生の11月に会計士試験の勉強を開始し、既卒3年目の11月に論文式試験に合格しました。
合格までに少し時間がかかってしまいましたが、そんなエピソードも時には有益かもしれません。
この合格体験記によって、試験合格に向けて日々奮闘されている方の励みになれば嬉しく思います。
公認会計士を目指したきっかけ
大学時代の経験から、会計を仕事にしたいと思い、公認会計士を志しました。
大学1回生の秋学期にデリバティブの授業を履修し、オプション取引の仕組みを勉強しました。
世の中にはこんな取引があるのかと思いました。初めはなかなか取引をイメージすることができず苦戦しました。
そこで、1回生の春学期に簿記会計の授業を受け、少しは会計を勉強していたこともあり、オプション取引の会計処理を理解しようと試みました。
そうすると、仕訳を理解することで、取引の理解が格段に進みました。
これは面白い、会計を勉強することで複雑な経済事象・経済取引に直面しても理解することができると思いました。
もっと会計を突き詰めていきたいと思うようになり、その手段として、会計のプロフェッショナルである公認会計士を志しました。
短答式試験合格までの困難
2019年11月、大学2回生の時に会計士試験の勉強を開始しました。
学業も部活もまだまだ忙しい時期でした。
3回生の12月短答、4回生の8月論文に合格し、新卒で監査法人に入社するという計画を当初は立てていました。
ところが、勉強を始めて間もない2020年2月に世間はコロナ禍に見舞われることになりました。
COVID-19が猛威を振るい、3回生の12月短答は中止になりました。
事態はそれだけにとどまらず、4回生の4月に体調を崩してしまいました。
無理はしないように勉強を続けていましたが、5月短答はボーダーに6%届かず不合格になりました。
その後は、勉強を休止し、治療に専念しました。
7月には体調が回復し、12月短答に向けて勉強を再開しました。
次に待ち構えていたのは卒業論文でした。
12月が締切りということもあり、卒論作成と並行して勉強していました。
短答の勉強が準備不足な気がしていました。嫌な予感は的中し、またもや6%届かず、12月短答は不合格になりました。
これはまずいと思い、12月短答を受験した次の日からは一日たりとも休まずに勉強しました。
2022年3月に大学を卒業し、ようやく受験に専念できる環境が整いました。
そして、努力が実を結んだのか、2022年5月の短答式試験に合格することができました。
論文式試験合格までの困難
5月短答後からの対策では間に合わず、1度目の論文は不合格になりました。
会計学のみボーダーを超えていました。
既卒2年目に突入しました。受験期が長引いていたことや、一人で勉強していたこともあり、モチベーションは低下していました。
そのため、勉強が楽しかった会計学以外の科目は重点的に取り組み、会計学を疎かにしていました。
2度目の論文も不合格になりました。
今回は会計学以外の科目はボーダーを超え、会計学はボーダーを切っていました。
既卒3年目に突入。
前年以上にモチベーションが低下していました。
やる気を上げるにはこの方法しかないと思い、楽しく勉強することにしました。誰にも勉強法の相談をせず、我流で勉強していました。
結果的に、3度目の論文式試験で合格することができました。
ここまで来るのに少し時間を要しましたが、こういった回り道は無駄にはならないと思います。
多くの時間を一人で過ごし、何度も思い悩み、それを乗り越えていくことで、内面的に成長することができたと思います。
監査法人の就活で得たものとは
ここで話が変わりますが、監査法人の就活について触れたいと思います。
就活を通して感じたことが多くあるため、私の経験談を共有できたらと思います。
私は関西で就活を行っていました。
近年は合格者数が増加し、就活生の数も増えているため、数年前と比較すると少しだけ採用が厳しくなっているかもしれません。そのため、私も就活には苦戦していました。
ですが、その分考えて就活に取り組んでいたため、今となっては学びが多くあったと感じています。
以下、私が就活で大切にしていたことを2点お伝えできたらと思います。
1. 自分が興味のある分野について、今年の関西の就活生の中で一番熱く語れるように情報収集に努めたこと
2.法人を問わず、関わることになった一人一人の方と真摯に接すること
1つ目について、私は大学で金融を専攻していたこともあり、監査法人では金融監査に携わりたいと思っていました。就活イベントや職員の方との個別相談を通して、各法人の金融分野の特徴について徹底的に情報収集しました。
大手の四法人を中心に就活を進めていましたが、金融の軸で比較したとしても、各法人の違いを感じました。
そのため、なぜこの法人で働きたいのかということをアピールするためにも、各法人の特色を理解していることは大切だと思います。
また、今年の関西の就活生の中で、金融監査について一番熱く語れるように努めました。
就活では、イベント終了後に職員の方と話せる時間が設けられることもありましたが、その際には職員の方を呼び止め、時間いっぱいまで質問しました。
結果として最後まで残ることも多くありました。こういった積極的な姿勢も大切だと感じています。
2つ目について、どの法人の職員の方とも真摯に接することを大切にしていました。
イベントや個別相談の後には、お世話になった職員の方にメールで感謝の気持ちを伝えました。
ビジネスでのメールはこうあるべきだという形式に囚われず、思っていることを素直に伝えました。
時には、就職先以外の職員の方とも、今後も相談できるような関係を築くことができたと思います。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。私の合格体験記が少しでも参考になれば嬉しく思います。
あまり有益な勉強方法をお伝えすることはできませんでしたが、皆さん自身が信じる方法で最後までやり切ることが大切だと思います。
まずは、合格に向けて頑張ってください!