編集部
8月6日〜8日に令和6年度税理士試験が実施されました。すでに会計人コースWebでも財務諸表論に関する講評記事を公開しています。
また、国税庁ホームページでは、税理士試験(全科目)の試験問題・答案用紙に加え、「令和6年度(第74回)税理士試験出題のポイント」が公表されています。この「出題のポイント」は本試験に関する貴重な情報なので、今後、受験予定の方もしっかり目を通しておくことをオススメします。
とはいえ、特にはじめての場合では、どういったポイントを押さえるとよいかが掴みにくいもの。そんな時は、「かえる先生に聞く! 税理士試験「出題のポイント」から何がわかる⁉︎」をぜひ参考にしてください。
早いもので9月中旬となり、次年度の受験に向けて学習を始めた人も多いのではないでしょうか。
そんな今、「会計人コースWeb」が今年の税理士試験直後から実施した読者アンケートをもとに、簿記論・財務諸表論・税法科目にカテゴライズして、受験生のリアルな声をお届けします!(随時掲載予定)
なお、複数科目を受験した方の回答については、該当科目の内容をピックアップしてまとめています。
今年受験された人はもちろん、来年の税理士試験を受験予定の人も、ぜひ参考にしてください!
今年は何回目の財務諸表論受験?
今回の読者アンケートでは、財務諸表論を受験した56名の方に回答をいただきました。
まずは「今年の財務諸表論受験が何回目か」をお聞きしたところ、「はじめて」の人が半数以上という結果になりました。
本試験の「感想」や「手応え」はどうだった?
財務諸表論の本試験について、受験直後の感想や手応えをお聞きしたところ、「難しかった」「計算問題のボリュームが多かった」という感想が目立ちましたが、一方で「手ごたえあり」「やりきった」というコメントもありました。
・第三問(計算問題)が簿記論の計算問題を解いているような感覚で難しかった。理論問題の選択は暗記していなくても文章から推測でき、比較的容易だった。(はるかるなー)
・第三問から解き始めたが、簿記論よりも難しく感じて90分程度かけてしまった。(ヤツミ)
・はじめて財務諸表論を受験したが、時間が足りなかった。(ハマ)
・解けなくてはいけない箇所ができなくて悔しい。緊張していないと思っていたが、時間に追われて焦ってしまった。(のんのん)
・第一問は概念フレームワークをしっかり勉強できていなかったので記号の選択さえもキツかった。第二問の社債発行差金はすぐにスルーした。第三問はボリュームが多く、内容も簿記論より難しく感じた。全体としては、理論問題がわからない箇所が多かったため、計算問題に100分弱かけたのが功を奏した。(さっさ)
・手応えなし。緊張したのとスクールの問題と本試験の難易度に差が大きかった。(ちまちま)
「解けた問題」と「難しかった問題」はどれ?
財務諸表論の本試験について、どの問題が解けたか、難しかったかをお聞きしたところ、「全体的に難しい」という意見が圧倒的多数でした。特に理論問題では「見たことのない論点があった」という声が多く、手応えを感じにくい問題だったことが窺えます。
・過去問対策もしていたが、第三問をすべて解けなかったのははじめてだった。理論問題の第二問(社債発行差金)が難しすぎた。(夏休みは試験後から)
・解けた感覚のあるものはない。特に第二問の社債の論点は一文字も書けなかった。というより、見覚えがなかったので捨てた。第三問も意地悪な問題だなぁと、解きながらとても苦しかった。(わにん)
・第一問の概念フレームワークと棚卸資産会計は解答できたが、第二問の社債発行差金は見たこともなく何もわからなかったので白紙にしてしまった。第三問の計算問題はボリュームの多さに圧倒された。(ばっし)
・理論問題でははじめて見る論点もあり、計算問題ではボリュームがあって題意を読み取りにくかった。(satoko@税理士受験生)
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財務諸表論の本試験に関するアンケート結果は参考になりましたか。
これから受験勉強を始める人は、ここからヒントを見つけていただけると嬉しいです!
――読者アンケートにご協力いただいた皆さま、本試験直後のお疲れのところにも関わらず、誠にありがとうございました!!